栃木県宇都宮市の株式会社オースタム

「Tシャツの家」のつくり手、株式会社オースタムの公式ブログです。

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水回りと基礎断熱。

  • author: oustam
  • 2019.01.17 Thursday

先日、新築打合せのときに、配管むき出しのおしゃれな手洗い器を提案したところ、

お客様が難色を示されました。

 

 

理由を聞いてみると、

「配管が結露するから。」とのこと。

 

とても鋭く、広い視野を持ったお客様の指摘なので、ちょっと解説をしたくなってしまいました。

 

今回のポイントは『床断熱』と『基礎断熱』。

 

『床断熱』とは、床材の裏に断熱材が貼ってあるイメージです。その下は『外』扱いになります。

冬に床下点検口を開けるとマイナスの風が吹き込む場所という事です。

 

『基礎断熱』は、家の外周の基礎(床下のコンクリート部分)立上り部分で断熱する事で『外』と縁を切ります。

そのため、床下は家の中になります。床下点検口を開けても、下は冷たくありません。

 

さて、この基本的な考えをもとに、おしゃれ手洗いの配管結露について考えてみましょう。

 

まず、むき出しの配管の結露、これは配管の断熱不足、開口の気密処理不足によって起こります。

特に『床断熱』の家の場合、暖まっている室内の配管と寒い外(床下)までの距離が近いので、上記処理が不足すると結露を起こします。

そりゃそうです。床下には外気温と同じ、冬ならマイナスの冷たさが伝わってくるのですから。

 

それが『基礎断熱』の家になると、床下も室温とほぼ同じ温度になります。むき出しの配管でも結露が出ることがなくなります。

安心しておしゃれ手洗い器が設置できるというものです。

 

実はコレ、水回り全般に関して言えることです。キッチン、トイレ、洗面台、どれも給水と排水の2つの管が床下から床上に貫通するのですから、『床断熱』の場合、リスクを持つことがあります。

 

さらに浴室。ここについては、より注意が必要です。

 

近年、メンテナンスがしやすいこともあり、ユニットバス(以下UB)が普及しています。

このUBというもの、住宅の構造体を組み上げた後に、そのスペースより一回り小さいUBという箱を入れ込むカタチで作ります。

後から入れ込むので、必ず『一回り小さく』なくてはなりません。

 

 

『床断熱』の場合、床で断熱するため、『一回り小さく』なっている隙間(上部画像赤線部)を埋める作業が必要になります。そうしないと床下の外気が家の中に入ってしまいす。さらに、湿気が多い場所になりますので、結露リスクもあります。UB自体もしっかりとした断熱をしていないと、そこから冷えが・・・

 

『基礎断熱』の場合、床下も家の中と同じなので、断熱された空間に、UBという箱をただ置けばOK。とてもシンプルです。

家そのものの気密断熱性能が高ければ、UB自体に断熱処理をする必要がありません。床の表面温度も室温と同じ温度ににすることが可能です。全館暖房の住宅であれば、浴室暖房機なんて必要ありません。

 

もちろん、『床断熱』でもしっかりとした施工精度を確保されている会社さんも沢山ありますし、『基礎断熱』と比較したときには、もちろんそれぞれにメリット、デメリットがあります。

 

しかし、断熱の区域分けなんてものは、シンプルであるに限ります。

シンプルだからこそ、長期的に変わることない快適性を実現できるのではないでしょうか。

 

どちらの断熱方法にせよ、『全館空調』であることが重要です。

『全館空調』の経験が長い施工会社であれば、細かい処理もしっかり行った上で、暖かい水回りにしてくれます。

そうすれば、冬にママの水仕事がツライものになりません。

 

むき出しの配管一つ、そこに生まれるお客さまの疑問。

頭を整理するいい機会をいただきました。

 

 

 

hiroyuki

 

帰省すると気付くんです。こっそり報告会(2019正月編)

  • author: oustam
  • 2019.01.10 Thursday

明けましておめでとうございます。年末年始と暖かかった事もあり、例年よりも過ごしやすかったですね。
 

 

私はというと、毎年恒例、奥様の実家のある名古屋に帰省しておりました。
 

 

以前も書きましたが、夏・冬ともに温熱環境最適な暮らしをしていると、それが特別であることを忘れそうになります。

それを思い出させえてくれるのが、盆・正月の帰省です。

多くのオーナー様が、「Tシャツの家に暮らすと快適が当たり前になっちゃうけど、帰省した時に気づくんです。」

というお言葉たくさんいただきます。
 

 

この帰省、普段『Tシャツの家』に暮らしていると忘れてしまいがちな、一般的住宅を体感する重要な機会です。

 

今回は、放射温度計とサーモカメラを持っていってみました。
 

義父と義母が見ていないことを祈りつつ、お部屋の温度を測定して報告してみようと思います。

 

ちなみに名古屋は宇都宮よりは暖かいとはいえ、宿泊させて頂いているのは、築40年の無暖房に近い住宅。
 

2歳児も一緒だったことあり、もさすがに就寝時もエアコンをOFFにできません。23℃設定のまま朝を迎えました。

 

朝起きて、エアコンを切り、雨戸を空けて測定開始です。
 

ちなみに当日の気温はこんな感じ。
 

 


 

 

0℃を下まりません。宇都宮よりも、5〜6℃暖かいですね。

 

まずは、窓から身を乗り出し、下屋(1階屋根)と外壁を。
 

 


 

 


 

 

かなり冷えて冷えていますね。

次にエアコンを切って数分の室内。

まずは外に面する壁。
 

 

南面


 

 

西面


 

 

次に天井、


 

 

床面


 

 

2階に泊まらせて頂いているので、床面はそこまで冷えていません。
 

ちなみに南面をサーモで撮ってみると、

 


 

 

画面右上にエアコンがあるのですが、その周りはモノが温まっているのですが、

窓、壁については冷えたまま、エアコンをOFFにして数分ですが、23℃の設定温度から大きく温度が下回っている状態が見て取れます。
※散らかっているため、写真画像はお見せできません。分かりにくくてスミマセン<(_ _)>

 

気付いたことを箇条書きにしてみると、こんな感じです。
 
・暖房を切ると部屋全体がすぐに冷える。
 
・布団が冷たい。
 
・床板部分が冷たく、子供がつま先立ちで歩く。
 
・エアコン暖房で温度を上げると、湿度が下がって乾燥する。
 
・乾燥により、毛布に静電気を感じて不快。
 
・就寝時に厚着するため寝苦しい。
 
・入浴後、一気に温度が下がり、湯冷めする。
 
・エアコン暖房していない襖1枚隔てた隣の部屋は室温が10℃を下回っている。
 
・トイレが近い。(歳のせいか・・・)
 
・雨戸1枚、カーテン1枚でも確かな断熱効果を感じる。


 
築40年だから仕方ないかもしれません。しかし、より新しい住宅でも、上記すべてが『ない』と言い切れる暮らしをしている方は、本当に少ないはずです。
 
真冬に室温が18℃を下回る暮らしは血圧上昇や循環器系にリスクがあるとイギリス保健省が報告しています。温度差でのヒートショックも心配。義父・義母には、断熱改修を無理にでも勧めなければいけませんね・・・


 
ちなみに、名古屋から宇都宮に夜通し走って到着した午前4時。
自宅の温度は、
 

 
人がいないとちょっと湿度が下がり気味ですが、温度は快適。
でも、愛猫は床で寝転んで出迎えてくれました。
入る布団も温まっていて、心地よく眠りにつきました。



 
hiroyuki

 

 

1月19日(土)20日(日)「桜の平屋」断熱体感見学会(事前予約制)

  • author: oustam
  • 2018.12.24 Monday

「永く住み続けるなら平屋がいい。」
 

誰が言ったか知りませんが、事実です。
 

何十年と暮らす家、変わっていくライフスタイル、重ねる年月。
 

大きすぎない、開放的な、全館空調の暮らし。
 

30代のご夫婦が、桜並木の望める敷地に建てる平屋。


 

全館空調で夏も冬も適温。
 

暑かったり、寒かったり、花粉が飛んでいるベランダに洗濯物を干さなくていい暮らし。
 

ママの負担を小さく、その分、家族で過ごせる時間と空間を。


 

建築途中ではありますが、気密断熱施工が完了いたしましたので、

体感見学会を開催させていただく事となりました。

当日は、エアコン1台での全館暖房が体感できます。
 
ご家族そろってお越しくださいませ。


 


 

☆★☆「桜の平屋」断熱体感見学会 (事前予約制) ☆★☆
 

日にち:平成31年 1月 19日(土)・ 20日(日)
 

時間:各日とも 10時〜16時
※本見学会は、事前予約制です。
 ご予約なくお越しいただいた場合、ご見学頂けない場合がございます。
 

 ご予約はコチラから

 

場所:栃木県真岡市中郷 (真岡鉄道 北真岡駅 北東)
 

 Googl mapはコチラから


 

 

hiroyuki

複合サッシでも結露が出ない理由。

  • author: oustam
  • 2018.12.20 Thursday

今年ももうすぐ終わりですね。冬の寒さも徐々に本格的になってきました。

 

もうほとんどの方が暖房のスイッチをONにしているかと思います。

 

さて、昨年「アルミ樹脂、大丈夫?」というブログを書きました。

5年前に建てた私の自宅で樹脂アルミ複合サッシに結露が起こっている状態をレポートしたものです。

 

残念ながら、もちろん今年も結露しています。

 

 

見学会などでこのお話をすると、

 

「樹脂アルミだけど結露しないと言っている建築会社はたくさんある。」

 

とおっしゃる方がいらっしゃいます。

 

その通りです。樹脂アルミ複合サッシでも結露しないカンタンな方法、あります。

 

 

 

さて、結露する家としない家、何が違うのでしょうか。

 

今年の窓際を見てみましょう。

 

 

外気温 ‐2℃

室温 23℃

室温(窓際)21.9℃

 

 

上の写真の温度計の上部表示を見ると、『51%』とあります。

『湿度』です。

 

もう、おわかりですね。

 

違いは、『湿度』です。

 

 

同じ窓性能だったとしても、

湿度が低い家は、結露が出にくいし、湿度が高い家は結露が出やすくなります。


 

例えば、上の写真の状態、

室温 21.9° 湿度 51% の時、サッシの表面温度が 11.3°を下回ると結露が起こります。

 

それが

室温 21.9℃ 湿度 30% となると 結露が起こる表面温度は・・・ 3.6℃!!

 

樹脂アルミ複合サッシでもカンタンに結露しなくする方法、それは乾燥させること。

良いか悪いかは別として。

 

 

冬に湿度が高いことが悪いのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。

冬の快適性を高めるには、温度だけじゃあダメ、しっかり保湿が必要ですよね。

 

だから、湿度が高くても結露しにくいように、

今では宇都宮でも標準的に『トリプルガラス樹脂サッシ』を使います。

 

温度だけでなく、湿度までも考慮した住宅設計をすると、そうするしかないのです。

トリプルガラスの樹脂サッシも当時から比べれば、格安になりました。

これから家づくりするご家族には必須アイテムです。

 

 

まずは、当たり前に使っている建築会社をさがしてください。

ココチヨイ暮らしをするためのポイントのひとつです。

 

 

家を保湿するポイントについては、また別の機会に。

 

 

hiroyuki

 

工務店との家づくりが合わない人もいる。

  • author: oustam
  • 2018.12.06 Thursday

工務店がブログなんぞを書いていると、つい工務店の家づくりが誰にとっても最良のような文章を書いてしまうのですが、

実際には工務店と一緒に家づくりする事が『合う人』、『合わない人』がいます。
 

 


 

 

 

工務店、特に小規模な工務店との家づくりは、意外と大変です。

 

 

 

まずは、『時間がかかります』。
 

 

選べるものも多く、時にはお客様が見つけてきた写真から、それに近い材料を探しだす、なんてことも。
自由に決められる分、考えたり、迷ったり、変えてみたけれど、また元にもどったり、家族の暮らしを描きながら悩むことができます。また、それにちゃんと付き合ってくれるところが多いので、納得がいくまで時間をかけられるんです。

 
『キャラクターが濃い』です。
 
小規模な工務店の経営者さんは、良し悪しにかかわらず、キャラクターが濃いことが多いです。
口下手な方もいますし、一国な方もいます。話をしていてフィーリングが合う、合わないがはっきりするかもしれません。
特に事前に大手ハウスメーカーの営業さんと話をしていると、そのシュッとしたイメージ、そつのない対応とのギャップは大きいです。
しかし、キャラが濃い分、住まい手への思いも濃いので、永いお付き合いをしていくのに安心です。

 
『得意分野の見極め』が必要です。
 
小規模な工務店の場合、得意分野がはっきりしている事が多いです。
とにかく沢山、数をつくる建築会社ではないので、一棟一棟に対しての思い入れが強いです。前述したようにキャラの強い経営者が造るので、こだわりもあります。そのため、どこでも建てられる中庸な家というものではなく、こんな暮らしをしてほしいという一貫したメッセージが込められています。「工務店のこだわり」と「あなたのこだわり」がうまくマッチングしていないと、打合せもうまく進みませんし、徒労に終わることもあるかもしれません。
逆に、ピッタリはまると、非常に楽しい打合せ、そして新しい暮らしは素晴らしいものになる事でしょう。

 

ということで、『打合せが面倒』で、『あと腐れない関係』が理想で、『家にこだわりがない』という方は、小規模な工務店との家づくりは、非常に面倒で苦痛になります。逆に、分譲住宅やハウスメーカーなどは売買だけ、打合せの回数が決まっていたり、決まっているモノから選ぶだけだったりと、打合せもとてもスムーズ。カンタンで楽ちんな家づくりができます。
 

 

『じっくり』、『末長いお付き合い』を見据えた、『こだわり』の家づくりを考えているご家族だけが、工務店とヒザを突き合わせて、じっくり悩む大変さを知ることができるんです。
 

 

どちらを求めるかは、価値観ですが、これから一生暮らす住まいと考えたら・・・




hiroyuki