3月も後半に入り、寒い日と、例年よりも暖かい、否、日差しが暑いくらいの日が混じってきて、なんだか気象の異常を感じずにはいられない毎日ですね。
ここ十年で、住宅の断熱性に意識が向くのと並行して、極端な気温、気象が増えてきました。
住宅性能の重要性を年々より強く感じます。
そんなご時世の中、未だ日本の住宅には断熱における最低限の縛りもありません。
現状としては、請負契約時に省エネ性能の必要性と効果と「省エネ基準」(=断熱等級4)という名の目安数値(法的縛りなし)への適否を建築士が説明義務を負う程度。
この「省エネ基準」が、2025年4月にはついに義務化となります。
適合しないと、住宅が建たなくなります。
先進国中でおくれに後れを取った記念すべき義務化なので、来年のこの時期には、テレビなんかでも特集を観る機会があるかもしれませんね。
と言っても、この数値は下の下。
皆さんのような一般的に家を建てる方々にとっては、この数値、最低ラインとは言い難い。
なぜかと言えば、例えばフラット35。
住宅ローンを利用される方なら、一度は耳にする長期固定金利型の住宅ローン。
これを利用するにあたっては、既に省エネ基準は要件化しています。
一般的によく使われる、金利優遇のある金利Aプランを選択するには、断熱等級5(=強化外皮基準)俗に言う、ZEH外皮が必要となります。
すでに、実質的には断熱等級5という、ZEHレベルの断熱性能が最低ラインになっているんです。
では、ZEHレベルの断熱性能にしておけば、世の流れに十分乗っているかと思えば、さにあらず。
実は国に先駆けて、地方自治体が「このままの基準じゃ、県民の健康を守れん・・・」
と、独自の基準を設けたり動きが始めています。
約2週間工事が続き、愛猫のししゃもさんもお疲れのご様子。
やっと、落ち着いてお昼寝できる日々がもどってきて、落ち着きを取り戻してくれました。
近年、オースタムに新築のご相談を頂くクライアント様で、「新築後、猫さんを迎えたい。」「今一緒に暮らしている猫さんとより快適に暮らしたい。」という割合がとても増えたことに驚きます。
現在工事を進めている物件は、「迎える派」。
プランニングを進めさせて頂いているご家族は、「今一緒に派」。
猫さんを好きな方と住まいづくりができるのは、本当にうれしいことです。
やはり現代、共働きも多く、家を空けている間に猫さんたちが寒い思いや暑い思いをしないようにしてあげたいという愛猫家さんの声は大きく、住む人だけでなく愛猫のためにも、住まいの快適性を高めたいと考えていらっしゃいます。
また、猫さんと一緒に暮らすことを考えた時に障壁のひとつであるニオイの問題も、断熱性と共に気密性、換気計画をしっかり行う事で、解決しやすいので、安心感が高いのかもしれません。
また、全館空調であることで室内を区切る必要がないことは、家の中での猫さんの行動範囲を制限することがないので、これも相性がいい所以です。
あとは、猫さんの基本的な性質に合わせつつ、同居する人間がストレスなく暮らせるプランニングをしていくだけ。
もちろん、今一緒に暮らしている猫さんがいらっしゃるのであれば、その性格や頭数を鑑みつつ、加えて、先々を見据えつつゾーニングやキャットステップやトイレスペース、セーフティーゾーンなど造作を含む計画を行います。
床などの仕様については、股関節脱臼など足腰リスクが出やすい種類がいるワンちゃんに比べるとシビアではない所は、住む人にとってありがたい所かもしれません。
何にせよ、人と同じように彼らの暮らし方があるので、同居する意識があった方が、暮らし始めてからお互い安心です。
もちろん、思いもよらず猫さんを迎え入れるケースはあるので、後から暮らしを合わせてあげることもあるかもしれません。
私が子供の頃、初めて猫さんを迎え入れたのは、捨て猫からでした。
そのため、あとから家の帳尻を色々と合わせましたが、そこからできる事と、できない事ってのは、やっぱりあります。
だからこそ、能動的に「迎え入れたい」と思われているなら、最初ににチューニングしておくのが良いですね。
大事なのは、大手HMさんがよくやる、「ペット対応のアノ製品やコノ製品を入れましょう」という事ではなく、そもそも「どう暮らしてもらうか?」「ストレスを少なくしてあげるには?」という、
先々お子さんが生まれるご家族が、お子さんの成長を考えてプランニングするように、同じように考えてあげる事が重要だと思います。
猫さんがいる暮らしは、いいですよぉ。
ストレスを吸い取ってくれますよぉ。
あ、もし迎え入れたいと思ったら、是非譲渡会などでフォーリングの合う子を探してあげてくださいね。
hiroyuki
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毎年、宇都宮では3月に入って1回は雪が降るので、スタッドレスからノーマルへの交換をぐっとこらえて正解でした。
暖冬暖冬言いながら、ここへ来て本格的な真冬気温、住宅の快適性が試される時期です。
この寒い時期に、実は自宅をリフォームしています。
私が家を新築して10年が過ぎました。
当初、お客様にご提案していた仕様で家づくりをしました。
しかしその後、ヨーロッパの住宅建築状況を現地で学ばせてもらう機会があったり、世情が変わったりと、自身の経験値、価値観も変化しました。
ご提案の根っこは何も変わっていないのですが、今現在ではオススメしていない仕様もアレコレ出てきました。
それを自宅見学会では赤裸々にお伝えしちゃっているんです。
だからこそ、今新築工事を建てさせて頂いてるオーナー様が羨ましく思えて仕方ありません。
特に、感じる羨ましポイントは、「床」。
私の自宅は、当時猫さんとの暮らしのなか、キズのことも考えて俗に言うシートフローリングにしました。
シートフローリングをざっくりいうと、木の粉を固めた素材の表面に木目調のプリントシートをはって木っぽく見せた床。
キズがつきにくかったり、本物にはありえない微妙なニュアンスカラーがあったりという利点があります。
この中の1色がドンピシャで好きで選んでしまったのですが、これが今思うと大きな差を生んでしまいました。
現在では、基本提案は無垢床。
猫さんがいても同様です。
シートフローリングは提案していません。
その理由が「体感」。
オーナー様宅を建築させて頂いて、見学会などで無垢の床に触れていると、自宅と全く違うことを再確認します。
だから、「床リフォーム」することにしました。
といっても、プリントフローリングだけを剥がして・・・なんて工事不可能だし、予算の都合もあるので、既存フローリングの上に、6mm厚のチーク無垢材のオイル塗装品を貼ることに。
この工事自体も、大工さんにとっては大変。
室内のドアや引き戸との兼ね合い、巾木や框の納まり検討など、考えること多数。
特にオースタムの家って、床を見切らないので、ワンフロアすべて床が繋がって行きます。
回遊動線だから、アッチ側とコッチ側から回ってフローリングの幅が揃うように調整しながら・・・
でも、その甲斐あって裸足の体感が劇的に違う暮らしに。
たった6mmの厚み、しかもシートフロアへの上張り。
どこまで効果が出るか、ちょっと不安でしたが、ちゃんと効果ありました。
お風呂上がりの足の裏がストレスフリー。
既存のシートフローリングと裸足で乗って比べてみると、床の表面温度は変わらないのに、無垢の方が足裏の体感温度が2℃くらい温かく感じる。
文字で書くと、「その程度かい!」って内容なのですが、床って家に居るときほぼ常に触れ続けている場所なんです。
常に違いを感じられる。
感動♥
床が如何に暮らしにおいて重要な部位か、あらためて実感できました。
やっぱり、表面の仕上げが重要なんですね。
無垢材でも、ウレタン塗装にしてしまうと、ここまでの体感差は得られなかってでしょうね。
ちなみに余談ですが、「無垢床だから家が暖かい」って売り文句がいまだにありますが、あれ、ウソです。
床の材質だけで上がる冬の体感温度は、前述した通り2℃程度。
床の表面温度が10℃だったら+2℃足したとしても、たった12℃です。
冷たいのは変わりません。
建物としての、断熱性や気密性、空調機器選定などの根本的な設計がなければ、誤差に等しい差になります。
なので多くの場合、「無垢床にリフォームして温かく暮らそう!」と考えるくらいなら、断熱や気密、空調機器の選定に予算を割いたほうが、間違いなくコスパはいいです。
私の自宅は、お客様に見学していただく、リアル展示場も兼ねているからこそ、「床」の材料選定の大事さをお伝えするツールとして必要なものでした。
お仕事として、住みながらのリフォームをさせて頂くことはあっても、いざ自分がリフォームしてもらう立場になってみて、感じ方が変わりました。
お金かかったけど、やってよかった。
床面って、見える面積が大きいので印象がガラリと変わります。
その他にも、ちょいちょい手を加えるので、工事完了したら、どんな風に変わったか、見に来てくださいね。
hiroyuki
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家づくりの参考になる話じゃないので、読み飛ばして頂いて全然OK。
先日、オーナー様宅の補修工事立会いに伺いました。
某水回りメーカーのメンテナンススタッフに来てもらっての修理。
内容的には、小一時間で終わる想定でいたですが、思ったよりも時間がかかっていたので、作業のジャマにならない程度に声をかけてみると、
「会社の指示で、カッターを使えなくて・・・」
今回の補修にあたっては、既存のコーキングを取り除く必要がある。
この作業、一般的にはカッターを使用して行うのだが、カッターでの作業時に製品に傷をつけてしまう事例が頻発したことから、カッターでの撤去作業が禁じられたとのこと。
ヘラを使って、こそげ取る。
手間がかかる。そして消しゴムカスのようなクズもたくさん出る。
養生、作業、片付け、全体通して2倍くらいの人的コストがかかっている。
これが、もしお客様負担のメンテナンス工事だとしたら、時間=費用で考えた場合、お客様の費用負担が大きくなるということ。
ちなみに、蛇口メンテナンスに際しても、一般的には、蛇口のすぐ下の止水栓で水を止めて行うのだが、これも禁止され、屋外の大元の止水栓を締めるというルールに変わったそうだ。
これも、蛇口下で対応できれば、家の中の他の蛇口から水の使用が可能だが、元を締めたら、作業中にお客様はトイレを含め、水を全く使用できなくなってしまう。
どちらも不利益を被るのは、お客様である。
問題が起こった場合、再発防止に向け対応策を練る。
カッターの件の場合は、正しい作業方法の共有によって改善を図り、合わせて技能の向上を図れなかっただろうか。
もしかしたら、すでにやってダメだったのかもしれない。
でも、もしかしたら大きい組織だから、禁止してしまう方がラクだったのかもしれない。
あくまで想像してみただけ。
ただ、世の中的に、現場ルールで禁止することで、ラクに管理しちゃうケースってとっても多い。
例えばタバコ。
私は今、喫煙者じゃないけれど、嗜好品としてタバコを嗜むことは否定しません。
もちろん、くわえタバコで作業をしたり、工事中の建物内でタバコを吸うなんてのはありえません。
でも、マナーとルールを守っての喫煙であれば、休憩の範疇でアリですよね。
そのために、何がマナーでどこまでがルールなのか、オースタムと職人さんでしっかり線引きする必要があります。
でも、その価値観の共有ってとっても大事。
今どき意外とよく聞くのは、建築地の工事敷地内全面禁煙。
で、職人さんが敷地の外の道端で、タバコ吸っちゃってたりするパターン。
建築会社からすれば、禁止しちゃうのが一番ラク。
特に、職人さんが入れ代わり立ち代わりで、たくさん棟数やってるビルダーさんは価値共有とか言ってられないですもんね。
でも、暑い中、寒い中、力仕事や気を張った作業をする職人さん達。
休憩するときは、ちゃんと休んでパフォーマンスを発揮してほしいですよね。
「カッター禁止」禁止する側からすると言葉にするだけだから簡単なこと。
でも、現実の作業では大きなこと。
お客様や近隣、他の協力業者に迷惑をかけないように自身の工事をおこなうモラルやマナー。
絶対に禁止すべきことと、線引ラインを明確にして許可すべきこと。
それぞれの立場とや価値観。
ほんの数時間のメンテナンスの間、考えさせられる時間でした。
hiroyuki
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暖冬にも程がありますよね。
かと思ったら、翌日は雪。
極端すぎてヤバいですね。
体調崩さないようにしましょうね。
さて、そんな気温の上下のなか、先日B様邸の着工研修会を行いました。
私のブログを読み続けてくださっている方は、「またその話?」と思うかもしれませんが、大事なことなので、数年に1度リバイバルで書き続けています。
さて初めて着工研修会という文字を読んだ皆様、いらっしゃいませ。
家づくりにおいて、性能やデザインはとっても大事です。
もちろん、建築会社も大事ですし、提案されるプランだって大事。
それに匹敵するくらい大事なのが、実際に建物を施工する職人さんです。
彼らナシには、どんなに理想的なプランも絵に書いたモチ。
具体化してくれるのは彼らの実力にかかっているんです。
のハズなんだけど、建築会社と住宅の打ち合わせをしている最中に、
「私の自宅建築では、大工さんは誰になりますか?電気屋は?設備屋は?」
なんて聞いたときに、どこまで答えてくれるでしょうか。
工事日程が決まって、自分の家をどんな人が施工するのか知る機会があるでしょうか。
あまり聞いたことがないですよね。
でも、あるんです。
それが弊社では、「着工研修会」。
簡単に言ってしまえば、施主様と協力業者の顔合わせ会です。
基礎、電気、設備、外壁、屋根、塗装、内装、サッシ、などなど、もちろん大工さんも含め、中心となる協力業者に参加してもらい、施主様にご紹介をさせて頂きます。
実際に、これらの業者さんは、竣工して住み始めたあとも、メンテナンスなどで引き続き顔を合わせる機会のある人たち。
だから、着工前にお会いして、人となりを知っていたら、安心して着工を迎えられますよね。
工事中も現場を見に行きやすいですよね。
職人さんだって、施主さんの顔を実際に見たら、しっかり施工するしかなくなります。
だから、忙しいみんなにお願いして、顔合わせします。
コロナで一時休止していたこともありますが、これまで建ててくれたオースタムの施主さんの多くから、
「絶対に続けたほうがいい!!」
という強い後押しをいただいて、継続しています。
狭い世界で暮らしている私たち。
オーナーさんと話している中で、
「この前、大工さんとばったりスーパーで合って立ち話したわよ。」
「ウチを工事した水道屋さん、道路向かいの工事に来てたよ。」
など、お話いただく事も間間あります。
そうやって覚えていてもらえるのって、私たちも嬉しいです。
お引渡しまでの関係にしないように。
お引渡し後、思い出に残るってだけじゃなく、建物そのものを通して、できるだけ関係がつながっていられるように。
今回も、お喜び頂けたようで何よりです。
hiroyuki
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住宅建築の業界内で、一時期、「営業を外注化した方がイイ。」なんて風潮がありました。
自社内に「営業マン」を在籍させて、なんとかお客様に提案できるように育てるよりも、営業のプロに委託して自社の強みを伝えてもらった方が、お客様に響く。
当時、「面白いこと考える人がいるなぁ。うちには合わないけど。。。」と一蹴してしまって数年。
この方法は、ほとんど耳にしなくなりました。
この営業外注方式が思ったほどに広がらなかったのは、コストの問題なのか、人材の問題なのか、はたまた業界として新しい方式に手が伸びなかったのか、実際のところは分かりません。
ただ、「私が弊社には合わない。」と思った理由も大きな要因のひとつではないかと思います。
私が思った理由は、「思考を停止させる」ということ。
工務店を経営をしていて、何が難しいと感じるかというと、如何に興味をもってもらうか。
これは、工務店に限らず、服屋でも、料理やでも、家具やでも、お客様に向けて商売をしている会社であればどこも同じです。
自社を知ってもらうために、広告を打ったり、イベントをやったり、あの手この手を考えます。
更に、自社の強みとは何か、どんな方と価値観の共有ができるか、これからどの部分に力を入れていくか、考えます。
「当たり前のことでしょ?」そう思われる方がほとんどだと思います。
その当たり前を放棄してしまうのが、営業丸投げ。
自社の深堀りもできなくなるし、社員のスキルアップもできない。
結果、方針の調整もできずに、変化が小さくなりやすいのではないでしょうか。
つまり、長期的にリスクが高まって・・・
もちろん、うまく使っいいとこ取りができている建築会社もあるかもしれません。
例えば、コンビニのパスタやカレーがやたら名店とコラボするのは、もちろん目先の知名度による集客を目的にしていることもあるけれど、結構利益が少ないことも多いみたい。
今よりも先を見据えて、今後の商品開発に使用する情報を仕入れていることでよりよい自社製品を作ろうとしている。
住宅設計でもよくある話で、有名な設計士とコラボして、コツを学ぶ、そして自社のオリジナルに活かす。
集客がうまくいかず、最終的に建築士さんの下請中心になっている工務店さんもあるけれど、自力はめちゃくちゃあったりします。
実際に、家造りのすべてを1社で内包できるなんて会社は、ほぼ無くなりました。
自社で営設計し、申請し、基礎工事、木材をきざみ、大工事、電気、水道、屋根、外壁、板金、塗装、etc...
業者間の協力がなくては家は建ちません。
だからこそ、何を外注に出しているか知ると、その建築会社が見え方がかわってくるかもしれません。
設計を外注に出すのはなぜだろう。
私の家を設計するときも、外の人がするのかな?
大工さんは決まった人じゃないのかな?
着工してみないと誰が自分の家を建てくれるのか、わからないのかな?
エクステリアの提案は家のコンセプトと合わせて誰が行ってくれるのかな?
家を建てたあとはも、ちゃんとお付き合いしてくれるかな?
何を外注しているか、どんな外注の仕方か、知ってみるもの面白いですよ。
hiroyuki
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意外と人間は、忘れっぽいもので、毎年この季節になってくると、
「あれ?冬ってこんなに寒いんだっけ?」
って、思いがちですよね。
今年がいくら暖冬だからと言っても、家づくりを考えるなら、まずは冬です。
冬の体感なくして、はじまりません。
だって、栃木県はヒートショックリスク ワーストワン。
暮らしを変えるなら、家づくりのタイミングが最適です。
という事で、わたしのTシャツの家 OPEN HOUSE 開催します。
築10年のオースタム社長の自宅を実際に体感見学して頂きます。
プロの自宅は、どんなコンセプトで、何にこだわり、実際に暮らして何を感じたのか。
うまくいった事も、失敗したことも、赤裸々にお話します。
もちろん、体感もね。
放射温度計、サーモカメラの持参もOk、こんな暮らし方もあると知って頂ければ幸いです。
★☆★『わたしのTシャツの家「冬の体感」OPENHOUSE』(予約制)★☆★
日にち 2024年 2月 3日(祝)[完全予約制]
※受付を終了しました。
時間 10:00〜
13:00〜
場 所 栃木県河内郡上三川町
※ご予約頂いた方のみ詳細をご案内いたします。
飼い猫がいますが、臆病すぎるため顔をだしません。猫が苦手でも大丈夫です。
深刻なペットアレルギーをお持ちの方の見学はお控えください。
ご予約希望の方は、問い合わせフォームよりご連絡ください。
http://www.oustam.com/mail.html
hiroyuki
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先日の大雪、どこまで降るのかヒヤヒヤものでしたね。
オースタムの事務所は坂の上なので、身動き取れない車両があったりで、迂回を余儀なくされました。
暖冬だからって甘く見てはいけませんね。
それでも一気に冷え込むと、住まいの暖かさの重要性、感じちゃいます。
外が大雪でも薄着でいられる家、ストーブやコタツから動けない家、エアコン室内機が扇風機状態の家。
色んな暮らし方はありますが、やっぱり冬は暖かいに越したことはないです。
さて、久々にここ数か月のブログのアクセス数を覗いてみたところ、2位に倍ほどの差をつけてトップに来ていたのは、
という記事でした。
2年前の記事ですが、ここへきて床下エアコンや屋根裏エアコンへの注目度が上がったのでしょうか?
簡単にまとめると、「エアコンを安易に、狭い箱の中に閉じ込めると、性能出せない事があるよ。」という内容。
そもそも、壁掛けエアコン自体がある程度の広さの空間に向けて設計されているものなので、変わった使い方をするに当たっては検討が超重要。
見よう見まねでカタチだけ真似しても、意外と上手くいきません。
例えば、暖房するにあたり熱の発生源付近というのが最も温度が高くなります。
これは、ストーブでも、暖炉でも、エアコンでも一緒ですね。
その熱を、どのように循環させていくかを、設計段階でイメージできるかがすごく大事。
一棟一棟ご家族ごとにプランニングしていると、建築地や要望ごとに形状も大きさも変ります。
どこに配置するのか?
床下の基礎立ち上がりは?
室内にながれるルートは?
リターンはどうする?
住み始めてからどの程度チューニングできる?
そもそも、その位置に配置する理由を適切に説明できるか?
などなど、施工に入る前がすべて。
屋根裏だって同様です。
ちなみに、最近複数回聞かれた質問に、
「1台のエアコンで全館冷暖房できますか?」というのがあります。
これは、もちろん可能です。
結構前に、一時的にこの仕様にしていた時期がありました。
でも、現在は屋根裏・床下の2台体制に落ち着いています。
結局のところ、暖かい空気は上に登ろうとするし、冷たい空気は下に落ちようとします。
だからこそ、根本的な効率で言うと、上下それぞれで負担を分担してもらいつつ、いざという時のバックアップとして使えるようにした2台体制の方が、長期的に見て良策であると現在は考えています。
もちろん、初期費用としては1台の方が安いですし、キャッチコピーとしても目に付くので、まだまだ「エアコン1台」をアピールしている建築会社は増えてきているけれど、住んでからを考えると複数台でバランス重視の方が、希望の温度感に近づけやすいはずです。
かと言って、各部屋に空調を設置する程、性能低くてはお話になりませんけどね。
高気密・高断熱・全館空調という考え方に、現在沢山の建築会社が参入してきて、各社それぞれの考え方で住みやすい家をご提案しています。
各社の説明を聞いても、どれもこれも良さそうで、聞けば聞くほどわからなくなるって皆さん仰います。
だからこそ、真冬や真夏に体感見学。
展示場じゃなくて、リアルにご家族が住んでいる家。
数値も大事、説明も大事、そして実際の体感も超大事。
まさに今が見学しまくるのには最高の時期。
家づくりを検討している皆さんは、是非あちこちの体感比較しまくってみましょうね。
hiroyuki
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普段は後部座席が定位置の彼を助手席に乗せました。
シフトレバー周りにあるロータリーパッド(ダイヤルスイッチ)で音楽を選んでいたら一言、
「この車は、ハイテクだ・・・」
ちょっと驚きました。
私の世代だと、ダイヤル、スイッチにはじまって、そこからタッチパネルが出てきた世代。
液晶タッチで操作することがハイテクで、物理スイッチは過去のもの。
(実際、私の車のディスプレイはタッチパネル仕様ではなく、マイナーチェンジ後にタッチパネル化しました。)
それが、彼にとっては、液晶タッチパネルなんて生まれた時から身の回りにあふれているので、そんなものには1?も価値を感じません。
当たり前。
だから彼の眼には、ちょっと違う物理ボタン操作が、ハイテク(素敵)に写ったようです。
同年代の方には、「まだタッチじゃないの?これだから伊は・・・」と言われる仕様が、真逆の価値となります。
これ、家づくりにもよく言えることではないでしょうか。
違う世代からのアドバイス。
流石に、断熱にこだわることを否定する方は、世の流れで淘汰されつつありますが、その欠片はあちこちにあります。
「子供部屋が北側なんて・・・」
「子供部屋がこの大きさじゃ可哀そう。」
「こんな派手なタイル・・・」
「床材に節があるなんて・・・」
「タイルになさい。モルタルなんて・・・」
「ハウスメーカーにしなさい!、ハウスメーカーに・・・」
やっぱり多いのは、
?子供部屋のこと。
?材料のこと。
?建築会社のこと。
生きてきた年代が違うと、当たり前が全然違う。
暮らし方、製品技術、家づくりする家族の意識、すべてが変わっていくのだから、価値も変っていく。
家を誰に依頼するか?だって、昔は大工に直接「お願い」していた。
ハウスメーカーが知名度を高めると、それ中心になる。
今や、その当たり前が当たり前と感じないご家族が、工務店に絞って検討をしている。
自身が通ってきたこれまでが、価値観を決めるのだから、それは大事にしなきゃいけない。
世代が違う方からのアドバイスは、その価値観に差があることを理解しながら受け止める。
建築会社の担当さんという、バランスが中間の立場の人に話してみて、ポイント整理するのも良いでしょう。
先日オーナーさんと話をしていた時に、「親に言われたから子供部屋広くしたけど、特に必要はなかったかも。」というお言葉を聞いて、ふと書きたくなってしまいました。
自分たちで決められるからこそ、ナゼそうするのか、ひとつひとつ丁寧に。
焦らずに打合せ進めましょうね。
hiroyuki
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今年の冬はあったかいですね。
日差しが出ていると、ポカポカでダウンを着る日数が例年よりも少なく感じます。
日差しが出ていると「自宅の太陽光発電がはたらいてくれているなー。」などと、ふと思ってしまいます。
そんな、頑張って働いてくれている太陽光発電システム、
「たまには労ってやるつもりで、表面を洗い流すのに水をかけてやろうか。」
なんて、平屋の方は思っちゃう事、あるかもしれません。
これ、ダメです。禁止!!
今日は太陽光発電システムの安易な掃除はやっちゃダメって話します。
太陽光発電システムを設置するにあたり、多くの方に聞かれるのが
「メンテナンスどうするの?定期的にパネル洗ったりしなくちゃいけないの?」
これ、システム的に故障などがあった場合には、部品交換などのメンテナンスが必要になります。
屋根上のパネルについては大量に鳥がフンを落とす環境になってしまったとか、特段の理由がなければ基本放置で大丈夫。
むしろ、あまり気にしない方がいいです。
なぜなら、状況を悪くするリスクがあるから。
具体的には、こんなシチュエーションの事です。
?太陽光発電クリーニング屋さんが訪問営業に来たよ。
基本無視してください。やらないと発電量が落ちるとか、もったいないとか業者は言うかもしれません。
しかし、個別で足場組んでクリーニングする費用回収するのに、どれだけの時間がかかるか考えると、
多くの場合釣り合いません。しっかり確認を。
?平屋だから、ホースで水をかけてあげれば、お金かからないよ?
水道水での洗浄はNGです。
水道水にはカルキが含まれており、乾いたあとが白く残ります。
これ、発電効率に影響します。
?屋根塗装するので、塗装屋さんが高圧洗浄してくれるって・・・
上手くやらないとパネルの強化ガラスが割れることがあります。
そもそも前述の理由から、水道水もNGです。
パネル洗浄は、電解水を使用した専用の洗浄液があるとはいえ、安易に手は出さないように。
ご自身で屋根に登るとか、もっての外。
落ちてケガしたら、それこそ割に合いません。
普段からできる事と言えば、ちゃんと発電しているか?昨年と比べて極端な変化がないかデータを確認。
鳥が巣を作ったりしていないか、普段と変わりないか外観チェック。
もし気になる場合は、まずは施工店に相談してみた方がいいでしょう。
私も、オーナーさんにあらためて周知しなきゃ。
hiroyuki
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ついに宇都宮にも初雪が降りました。
暖冬とは言え、寒い日は寒い。
そんな日こそ、家の断熱にこだわって良かったと実感できます。
さて、お客様の住まいへのこだわり、というのは実に様々です。
夢のマイホーム、より良いものにしたいと考えるのはごく当たり前のこと。
スマホのSNSを開けば、メチャクチャおしゃれな住宅や暮らし、快適な暮らし、”こうすべき”という性能情報.etc.etc.etc...
誰もが山ほどの情報を、延々といつまでも得ることができます。
家を建てるご家族にとっては、とてもありがたいことですよね。
そのため、近年、家を建てるお客様のニーズのバランスが変わったように感じます。
私の印象だと、ニーズが全方向に広がった感じ。
家を建てるなら、当たり前とされる前提条件がしっかりと底上げされ、洗練されてきています。
例えば、こだわりというと、
断熱や気密、換気など居住環境に関するもの。
耐震や、メンテナンス性など、安心を中心とするもの。
外観、内観、素材を含めた美観、
キッチン、お風呂、などの設備、
そして、自分たちの暮らし方にフィットした間取りやサイズ感。
そのすべてにおいて、自身で事前にしっかりと調査をすることで、この五角形全方向でベースアップされている印象です。
私たち建築会社も、お客様の具体的な要望がつかみやすく、イメージ共有しやすいため、より齟齬が少ない家づくりができるようになりました。
これに比例して、大きくなるのが予算面です。
設計、素材、工事、仕様、良いものを使って、手間をかけた工事をすれば、その分コストがかかるというのは、ご理解いただけるかと思います。
金額が変わらなければ、誰かが泣いているってことになります。
実のところ、稀にお会いするご相談者さんに、
「とにかく安く希望の住まいを建てたいから、色々な建築会社を周りに回って家の勉強をしている。」という方がいらっしゃいます。
「とにかく安心して希望の住まいを建てたいから〜」であれば、共感してしまうのですが、
「とにかく安く〜」の場合は、けっこう危険。
各社を回って、其々のいいとこどりをするという考え方、一見効率よさそうに見えますが、実のところ非常に難しい。
この会社がやっている断熱材を使って、こっちの会社の空気循環方式再現して、あっちの会社の耐震方法を取り入れて・・・
各社の基準くらいの金額でできれば。。。
これができるか?
かなりリスキーな思考だとわかりますよね。
度々、ブログで書いている通り、どの建築会社も普段行っている仕様こそ最高のコスパを発揮します。
どこかの会社がやっている事を、施主さんの情報をもとに見様見真似で。
もちろん、それを機にその会社が仕様変更して、使い続けるなんてこともあるかもしれません。
でも、多くの場合、その時限りの仕様。
簡単に「やりますよ。」と言われること程、怖いものはないのです。
どなたも予算あっての家づくりです。
だからこそ、「少しでも安く良いものを。」というのは当たり前。
とは言え、建築会社それぞれプロが考え抜いた家づくり。
組み合わせただけで、最高のコスパになるなら、もうやっちゃってます。
調べれば調べる程、知りすぎるほどに、手放せない必要性能から逃れられず、
これらができないなら、建てる意味が・・・なんて思い通りにならない事に悩んでしまうかもしれません。
だから、家づくりに学ぶことは、
より「安く希望の住まいを建て」ためにではなく、
より「安心して希望の住まいを建て」るために、大事なのです。
家づくりを勉強することはとっても大事。
でも、住宅の取得にコスパを最優先するならば、
そもそも、安く建てることが得意な建築会社を探すことに注力し、
「暮らし方に家を合わせる」のではなく、「家に暮らし方を合わせる」方向に振り切った方がいいのかもしれない。
hiroyuki
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2024年になりました。
今年もよろしくお願い致します。
元旦に起こった能登半島地震。
筆舌に尽くしがたい状況。
本当に言葉になりません。
とりあえず今できるのは、知人の安否を確認しつつ、いずれ使ってもらえるであろう支援金や義援金で応援させて頂くことかと。
あとは、この気持ちを如何に家づくりに反映していくか。
日本は太平洋プレート、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートと、4つのプレートが集まる場所にあるため、大きな地震が起きやすい国です。
文章にしてしまえば簡単ですが、本当に稀有な場所。
だからこそ、安心して暮らすには、住宅の耐震性が必須。
耐震性能の必要性については、書き続けると長くなりすぎるので、弊社も所属している「構造塾」のYoutubeを見てもらった方が分かりやすいし、受け取り方で意味が変わったりしないです。
リンク張っておきます。
「耐震性が低い方がいい!」という建て主さんはいらっしゃらないでしょうし、建築会社も耐震性能が不要だと思っている事はあり得ません。
でも、「いまだに耐震等級3で家を造らない建築会社が多いのはナゼなの?」
見学会でも時々聞かれることがあります。
今、オースタムは構造計算を行っていますが、工務店として、耐震等級3にしたがらない理由もわかります。
いまだに耐震等級3にしない建築会社はこんな風に考えているかもしれません。
理由1:「自由を奪われる」
構造計算をすることで、自身が考える自由なプラン作りを制約されてしまいます。
壁が増えたり、バランスを考えたりすることで、お客様の要望が叶えられなくなってしまう。
お客様に不利益だ!
理由2:「勉強してる時間なんてない!」
ただでさえブラックな環境の住宅業界。
今から構造計算の勉強なんてしていたら身持たない。
建築確認クリアできれば、家は建つのだから・・・
理由3:「外注したら予算も時間もかかってしまう!」
自社でできなければ外注する方法もあるけれど、外注したら費用が掛かってしまう。
打合せ時間も増えてしまうので、建築までに時間がかかってしまう。
お客様の予算も時間も増えるので、お客様にとって不利益だ!
理由4:「プラン変更に対応できない!」
もし、外注で構造計算したとしても、途中でお客様から「この壁無くしたい」とか「この部屋広くしたい」なんて言われたら、また計算のしなおし。予算がいくらあっても足りやしない。
お客様に請求しなきゃいけないから、お客様にとって不利益だ!
理由5:「○○工法だから大丈夫」
建物そのものを計算しなくても、家を強くする工法(部材)にお金をかければ、大丈夫。
メーカーが行ってるから、大丈夫、大丈夫。。。
この辺りが、やらない理由として多いのではないでしょうか。
本気で思っている方もいるし、いい訳として使っている方もいる方も結構多いかも。
実際に、構造計算って時間も手間もかかります。
建築会社のウリがデザインだったり、営業中心だったりすると、相性が悪いんです。
「でも、ハウスメーカーはたくさん建てているのに、耐震等級3取ってるのはナゼ?」
って思った方、よくご存じで。
彼らの場合は、一棟ずつ計算している訳ではありません。
国交省から、モデルケースにおいて型式適合認定ってのを取ることで、同一の形式で設計ルールに基づいて量産される住宅の構造計算を省略できます。
ハウスメーカーの建物において、できない事が多いと言われる理由はこれ。
設計ルールから外れると、大問題になってしまうから。
この型式適合認定にも、厳しい意見があるようですが、それでもルール無用な自由建築と比較すれば、安心感がありますよね。
色々書いてきましたが、オースタムも最初から構造計算してきたかと言えば、そんなことはありません。
理由5を採用していた時期も長くあります。
東日本大震災においても、大きな被害があったオーナー様宅はありません。
しかしながら、どんなに良い免振部材や耐震部材があったとしても、大きく重心が崩れていたり、構造に偏りがあったりっていうのでは元も子もありません。
もちろん、そんな無茶な依頼をするオーナー様も、際どい設計をするスタッフもいませんけどね。
それでも、当たり前を当たり前として考えると、特に耐震と断熱においては、ちゃんと自社で検討して、納得してお渡ししたいですよね。
ちなみに、2025年に4月には、建築確認における構造関係の申請がちょっと厳しくなります。
少しの変化ですが、これから家を建てる方にとっては、良いことです。
ただ、断熱の時もそうでしたが、これから家を建てる方々が、「耐震性で建築会社選ぶぞ!」くらいの流れがないと、なかなか全体の状況は大きく変わらないかもしれません。
だから、まずは、構造塾の一般向け動画をこれから家づくりする方には、観てほしいなぁ。
能登半島地震からまだ1週間、耐震について大っぴらに書くのは、時期尚早なのかもしれません。
でも、今、書いておきたいなって思ってしまったもので・・・
取り留めもなくなってきたので、今日はここまで。
本年もよろしくお願いいたします。
hiroyuki
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あと少しで年末年始のお休み、ゆっくり心身を休めたいものですね。
冬でも床にゴロっと転がれる全館空調の住まいは、やっぱり最高です。
床下エアコン万歳。
さて今日は、そんな「床」について。
見学会などで、はじめての来場者さんによく聞かれる質問の一つが、
「この床がオースタムさんの標準仕様なんですか?」
そうですよね。いろんな建築会社さんを見学されていると、床の仕様が決まっているケースが多いかもしれません。
でも、実は床材ってとっても大事。
なにせ、住まい手が家の中に居て、常に家に触れている場所は「床」だけです。
「床」に触れずに生活することは不可能と言い換えてもいいでしょう。
特に高断熱住宅の場合、床面の温度が高いので、スリッパなどを履く事が少ないので、より顕著です。
だからこそ、「床材」は、「どう暮らしたいか?」で選ぶ必要があるので、そこから導き出す必要があります。
例えば、本物の木を使った所謂「無垢材」と呼ばれる床材でも、「針葉樹」なのか「広葉樹」なのかで性質が大きく変わります。
針葉樹の代表例と言えば、
パイン、スギ、ヒノキなど。
これら針葉樹の特徴は、軽く、柔らかいこと。
木の中にある水が通るための管(道管、仮道管)の割合が非常に多いため、加工後中空の層が多いんですね。
だから軽くて、柔らかく、加工がしやすいため、構造材から造作まで幅広く使用されます。
柔らかいため足触りもよく、ながく立っていても疲れにくかったり、温かさを感じやすかったりと利点がある反面、傷が付きやすいというデメリットもあります。
これが、オーク、チーク、クリなどに代表される広葉樹になると、特徴が反転します。
木の中の前述の管が少なく、密度が高いため、重く、硬い。
楽器や家具などに使われいますよね。
傷が付きにくいという利点がある反面、表面が固く滑らかなので、家事仕事でながく立っていると比較的疲れやすいかもです。
広葉樹は成長が遅く、供給に時間がかかることも、価格が高い理由の一つかもしれません。
この2種類だけ比較しても、大きく特徴が違います。
例えば、まだ幼稚園児のお子さんがいるご家庭でも、
「子供が床で遊ぶことが多いから、肌触りがよく、温かみのある床材がいい。」となれば、針葉樹だし、
「子供が床で遊ぶことが多いから、傷になりにくいように、硬めの床材がいい。」となれば、広葉樹。
同じお子さんがいる家庭でも、価値観によって全く逆の結論になります。
ご年配の住まいでも同様で、
「歩きやすいように柔らかい床材」と考える方もいれば、「その後の車椅子を想定した床材」を優先することもあります。
わんちゃんと暮らすご家族だと、「ワンちゃんが駆け回れて、より傷や粗相の心配が少ない、タイルをリビングに。」とか、
「ゴロゴロしたいから、リビングを敢えて畳に。」なんてケースも。
もちろん、木目や色味の好みから選ぶのも一つだけど、更に特徴を知っておくと、もっと床材選びが楽しくなりますよね。
ちなみに最近は、プリント技術が超進歩していて、生活のいろんな場所で「りある木目っぽい」ものがたくさんあります。
その多くがとってもキレイな木目。
そんな木目に目が慣れ過ぎてしまった若い方は、キレイな木目を見ると嘘っぽく感じてしまう事があるようです。
だから、敢えてラフな木目のものや、節ありのものご提案する機会が増えています。
また、産地によっては針葉樹の中でも比較的硬い樹種や自然塗料による塗装で雰囲気の幅を広げたモノなどもあるので、「どんな暮らし方?」以外にも、どんな家具を置くのか、どんな照明で空間を飾りたいか、などでも提案の幅が広がるので、建築会社の担当さんに相談してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、2月10日のオーナーズハウス見学会のお宅の床材は、アカシア。
広葉樹で比較的硬めで、最大の特徴は、心材の赤と辺材の白のコントラスト。
一本の木の中で大きく色味が変わるため、床に存在感を持たせらる樹種。
気になる方は、リンクからご確認ください。
築2年のオーナー様に学ぶ、見学会 in 宇都宮(事前予約制)
このブログが今年のラストとなります。
来年も引き続き、ふにゃふにゃと書き続けていきますので、お読みいただけますと幸いです。
来年も皆様にとって良い年になりますよう、心からお祈り申し上げます。
hiroyuki
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実際にオーナー様が実際に暮らしている住まいを見学させて頂く機会を頂きました。
今回見せて頂けるのは、築2年の『Cat shelf & Book shelf の家』。
約30坪の平屋の住まいは、
ご夫婦とお子さんに加え、2匹のねこさんも迎え、にぎやかになりました。
お引渡しから2年を経た全館空調の住まい、オーナー様自身に暮らしを語って頂きましょう。
一年で最も寒い季節に、体感しながら、
「一番気に入っているところは?」
「エアコンは何℃設定?」
「打合せってどんな感じだった?」
「実際、暮らしてみてどうだった?」
など、直接聞いてみてはいかがですか?
☆★☆築2年のオーナー様に学ぶ、見学会 in 宇都宮(事前予約制)☆★☆
【参加条件】:オースタムの見学会に1度以上、ご参加いただいた事がある方。
※新規でご見学希望の方は、事前にお問い合わせください。
日にち:2024年 1月 21日(日) ※変更後の日程です。
※予定組数に達した為、受付を終了しました。
時間: 10時 予約済み
13時 予約済み
15時 予約済み
場所:栃木県宇都宮市下栗町
※ご予約後、詳細な見学会場をご案内いたします。
ご予約はホームページ、メールにて承ります。
お名前・お電話番号・ご来場時間・ご来場人数をお伝えください。
hiroyuki
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年の瀬も迫ってきて、気忙しくなってきましたね。
気温も下がり、暖房を使い始めているのではないでしょうか?
皆さんの自宅ではどんな暖房器具を使っていますか?
ファンヒーター?
こたつ?
エアコン?
暖炉?
電気による暖房器具が普及していますが、まだまだファンヒーターに頼っている家も多いですよね。
さて、このファンヒーター、気密性が高まっている現代の家で使うと、かなり危険。
という事で、あらためてファンヒーターについて考えてみよう。
ファンヒーターは、灯油やガスを機器内で燃やして、その熱をそのままファンで室内に送りだします。
火を燃やすためには、大量の酸素が必要です。
ファンヒーターは周囲の酸素を大量に消費しながら熱を発生し続けます。
その大容量熱量は、日本のスカスカなリビングを温められるほど、のパワーを持っています。
逆を言うをそれ程にガンガン燃えてるという事。
気密性の低い家であれば、漏気によって家の外から足りない酸素がどんどん供給されるのですが、気密性の高い住宅では、住宅内の空気の入れ替えは最低限の量に調整されています。
結果、ファンヒーターの炎への酸素の供給が不足します。
酸素の供給が足りなくなると、不完全燃焼が起こると、排気ガスがCO2(二酸化炭素)からCO(一酸化炭素)へと変貌します。
一酸化炭素濃度が上昇すると、中毒症状が発生し健康を害します。
一酸化炭素には、色もにおいもないため、気づきにくいため、マジで注意が必要です。
ご存じの通り、ファンヒーターの電源が時間ごとに止まって換気を促すのは、メーカーさんの一酸化炭素中毒の未然防止の取り組みなんですが、高気密の場合、その時間では間に合いません。
もちろん、高性能な住まいづくりを考えているご家族にとっては、ファンヒーターを暖房に使うなんてことを考えたこともないという方がほとんどだと思います。
エアコンの方が空気はクリーンだし、灯油補充の手間はないし、火災リスクだって小さい。
でも、ナゼ使っちゃいけないのかは、念のため知っておいて欲しいのです。
暖房器具と家の相性って、とっても大きい。
もし、建て替えしたご実家などで、おじいちゃん、おばあちゃんが使っていたら教えてあげてくださいね。
ちなみに余談ですが、高齢者宅で今でも稀に見かけるファンヒーターの温風をこたつに送るダクト。
あれは火災や、お孫さんが間違ってこたつ内に入った際の危険等がもろにありますので、気密とか関係なく絶対ダメ。。
hiroyuki
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