ガラスはペア?トリプル?断熱?遮熱?

この頃、お話させて頂くお客様の多くが、気密や断熱について、本当に良く調べていらっしゃいます。

 

先日も、匿名でお電話があり、「サッシにはどのような種類のガラスを使用しているのか?」という質問を頂きました。

 

非常に詳しく調べられている方だったので、面白くなって細かい話をしてしまいました。

 

とは言え、追客する事はありませんので、せめてお名前名乗ってほしかったなぁ。

 

 

さて、家を建てる方にとって、サッシとガラスの選択は調べ上げている方ほど本当に悩みの種のようです。

 

「全窓トリプルガラスの樹脂サッシが良い」という建築会社もあれば、「南側だけはペアガラスが良い」という所があったり、「トリプルなんてやりすぎです」って言っていたり、会社によってまちまち。

 

何を基準に考えていいか分からなくなってしまいます。

 

 

では、まずはサッシ枠の基準お教えします。

 

宇都宮近辺で、これから家を建てる方で、室温22〜23℃での暮らしを希望される方は『樹脂サッシ』以上の性能が必要です。

 

詳細は、以前書いたブログ「アルミ樹脂、大丈夫?」を読んで頂ければご理解いただけると思います。

 

 

ガラスについては、トリプル一択です。

 

そもそも、南側にペアを推奨する建築会社さんの多くの意見は、「ペアにして冬の暖かい日差しを取り込むんだ!」。

 

それも良いでしょう。

 

しかしながら、某サッシメーカーさんのガラス性能表を参照するとよくわかるのですが、トリプルとペアでは熱貫流率が倍ほど違います。暖かい日差しが入る時間は熱を室内に送りやすいけれども、朝方や深夜の冷気も通しやすくなります。

 

 

つまり、温度が上下しやすいんです。もちろん日差し暖房しやすいので、エコの観点からするとありなのかもしれませんが、温度変化が大きくなればなるほど、快適・不快の差をを感じやすくなってしまうのというリスクがあります。

 

今どき大した価格差もないのだから、ここをケチる必要はないのでは?

 

数年前に、ドイツ・オーストリア・スイスの視察に行ったときに見た住宅で、南側だけペアなんて住宅は見かけませんでした。

 

もちろん、軒の出し方などの配慮はしっかりされていました。

 

 

トリプルガラスにして、しっかり保温性高めた上で、更にガラスの数値によって、日射取得を考えていくことが重要です。

 

ちなみに、よくガラスは「断熱タイプ」がイイとか、「遮熱タイプ」がイイとか話される事がありますが、これは使用されるガラスの種類によって、熱貫流率(熱をどのくらい通すか)や日射取得率(陽の光からどのくらい熱を取り込むか)のバランスが違うため、どの組み合わせにするかによって、比較的どちらのタイプかが決まるという事です。

 

上の表の「グリーン」は熱貫流率が低いので、暑さ寒さを通しにくい。でもガラスに色がついているので、可視光透過率が低い(光が入りにくい)=日射取得率が低いのです。逆に「CVDクリア」は可視光透過率が高いけど、熱貫流率が低いというバランスになります。

 

設計する側としても、「どの部分を重要視するか」によって使用するガラスが変わる訳です。

 

ココまでくると、「イイ・ワルイ」ではなく、設計者がどちらの方向を向いて設計しているかの違いです、エコなのか、快適なのか、美観なのか。

 

 

さて、オースタムは?というと、今や熱貫流率もしっかり性能が良くて、可視光透過率も良くて、日射取得率も良いっていう、これまでのバランスを崩したガラスが・・・

 

性能高くて、透明で、お庭がキレイに見える。

 

なんて素晴らしいんだろう。

 

世界は広いですね。日本でのガラス製造は、日本板硝子とAGC。独占禁止法の最低3社をすでに割り込んでいます。

 

そんな中では、なかなか開発競争は進みませんよね。

 

海外製ってすごいなぁ。

 

 

 

 

※本ブログ内容については、栃木県宇都宮市近辺を中心として家づくりをする方へのものです。

 地域により環境が変わると考え方が変わります、その地域で家づくりをされている方にお尋ねください。

 

 

hiroyuki

 

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