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毎回聞かれる高気密住宅の誤解

  • author: oustam
  • 2019.03.27 Wednesday

見学会などで初めてお会いするご家族と話していると、

必ずと言っていい程聞かれる事があります。

 

それは、

 

「高気密住宅って、窓開けちゃいけないんでしょ?」

 

確かに、全館空調で室温を管理していると聞けば、そう思ってしまうのは仕方ありません。

 

ちょっと前にも、

 

「『高気密住宅は窓が開けられないから息苦しい。』と前に行った建築会社から聞いた。」という方も。

 

うーん、これはヒドイです。

 

 

 

誤解も多いので、解説しますと、

 

まず、高気密住宅だからと言って、窓を開けてはいけないなんてことはありません。

 

特に春や秋など気候のよい季節は積極的に開け放って頂いてOKです。

 

ちゃんとした高気密住宅は「窓を開けなくてもキレイな空気で365日生活ができる」家です。

 

「開けてはいけない」のではなく、「開けることも、開けないことも選択できる」んです。

 

気候のいい時期に「開けない」という選択をする理由は、花粉症や黄砂、PM2.5などの外部環境の問題が大きいです。

 

そこが気にならなければ、開けて頂いて全然OK。

 

と言っても、ほとんどの方が暑い寒いを感じたくないから高気密にするので、実際に、夏冬は窓を開けずに換気は機械に任せてしまうんですが。。。

 

さらに付け加えると、気密施工ができていないと、全館空調や健康住宅をつくる事はほぼ不可能になります。

冬暖めた空気は外に逃げてしまうし、外の冷たい空気とぶつかる部分では結露を起こし、木造の構造体にダメージを与えます。

さらに結露はカビ、ダニ、ハウスダスト、アレルゲンをつくります。

問題マシマシになっちゃいます。

 

 

さて、問題は2つ目の意見です。

 

高気密住宅は息苦しいのか・・・

 

もちろん、そんなことはありません。24時間、機械が換気していますから。

ただ、使い方を間違えると息苦しくなることがあります。

 

危険なのは高気密住宅内で、直火を使う行為。

というと、ピンとこないかもしれませんが、一般的に言うと「ファンヒーター」です。

一般的に使用されているファンヒーターは、灯油を燃やした『排気ガス』をファンで吹き出すという、世にも恐ろしい機械です。

24時間換気は、2時間に1回、家中の空気が入れ替わる風量で、空気の出し入れをしています。

これ以上の勢いで、室内の酸素を使っていくと、息苦しくなります。

つまり酸欠です。

ファンヒーターを使いたい場合は、「FF式」という、排ガスを屋外に排気するタイプを使用しましょう。

 

 

 

ちなみに、高気密住宅と言っている中にも問題がある建物って意外とゴロゴロあることは知っておいた方が良いかもしれません。

私の知っているヤバイ高気密住宅は大きく3つに分けられます。

 

|杷とのバランスが悪い。

高気密住宅は、高断熱という言葉が付いて、高気密・高断熱住宅とひとくくりにされる事が多いです。

その理由として、どれだけ気密をとっても、しっかりとした断熱施工ができていないと換気を止めたくなるリスクが生じます。

長くなるので詳しくは、以前書いたブログ(換気は止めちゃダメ)にて。

ちなみに、断熱性が高いけど、気密性が低い建物は、壁の中の結露や、各室の温度差が出たりしますので、危険です。

 

換気計画が微妙。

24時間換気扇の位置や、吸排気口の位置、設置数、配管バランスなど、建物の状況に合わせて考える必要があります。

うまくできないと、建物容積分の空気の入れ替えはできても、建物の隅々までの入れ替えができません。

結果、空気がよどんだ部屋ができたり、結露の多い部屋になったりと、害を及ぼすようになります。

 

そもそも高気密なのか?

自社で作っている住宅が高気密かどうかわからないけど、とりあえず高気密住宅という表現が一般化したからカタログに書いてみた。という建築会社。

高気密住宅になるかどうかは、図面だけではわかりません。施工精度がすべてです。

さらに、施工後、気密測定試験を一棟行うことによって、その建物のC値(気密性能の値)がわかります。

つまり、気密性能を数値化することができます。

現在、機械での計画換気をするにあたって、最悪でもC値=1.0、理想的にはC値=0.5以下と言われています。

実際にその性能が出せているかどうかは、気密測定試験を行わないと分からないのです。

 

 

残念ながら、断熱性能同様、日本の建築基準法には、住宅の気密に対する最低限の基準すら存在しません。

 

建てるご家族が、気密性を確保できる建築会社かの判断をしなければなりません。

 

と言われると、難しそうに感じてしまいますよね・・・

 

 

 

 

でも、判断は意外とカンタン。

 

ひとつは、「全棟気密測定」しているかどうか。

 

もうひとつは、建築会社の基準として、C値=1.0以下を公言しているか。

 

その2点だけ。

 

そこだけ確認できれば、「気密について」は自信のある会社と判断できるはずです。

 

必ずチェックしてみて下さいね。

 

 

 

hiroyuki

 

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