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怒っていたんです。省エネ基準義務化ナシの件。

  • author: oustam
  • 2019.02.14 Thursday

皆さんも、報道などでご覧になっているかもしれませんが、住宅の「省エネ基準義務化」がナシになるという話。

昨年12月の話で、今更という方もいるかもしれませんが、

少し時間が経って、気持ちの整理がついてきたのでちょっと書いてみようかと。

 

本来2020年までに、新築住宅について省エネルギー基準への適合を義務化するという方針が閣議決定されてはや5年。

業界もだいぶ準備してたはずなんですが、サクッと立ち消えになりました。

 

なぜ怒っているかというと、もともと義務化される基準は、正直大した断熱レベルではなかったのですが、

これまで断熱に対して、義務が全くない、つまりはスカスカでもOKのやりたい放題だったものが、少しでも改善されることで、新築したのに死ぬほど寒いという被害を被るご家族が少なくなるのでは、と思っていました。

 

そもそも義務化見送りの理由が、

ヾ霆爛譽戰襪侶物がまだ60%位だから、このまま義務化すると市場が混乱する。

適合するための投資回収期間が20年以上かかるから、建築主にとって投資効率が低い。

C羮工務店、設計事務所で、省エネに習熟していない奴が結構いる。

た恵朷鐃瑤多いから、申請するもの審査するのも体制が整わない。

 

とのこと。

 

考えてみましょう。

 

残念ながら、ヒートショックで亡くなる方は、交通事故死の4倍以上、年間19,000人を超えます

命を取り留め、後遺症を残すケースまで含めるとその10倍じゃきかないくらいと言う有識者もいるくらい。

 

近畿大学の岩前教授の調査では、断熱グレードの高い家に引っ越すと、疾患が改善する効果がる事もよく知られています。

また、海外に目を向けると、英国保健省は、住宅の夜間の最低温度を18℃とし、それ以下の場合、呼吸器系疾患や循環器系疾患を起こすリスクがあり、基準を満たさない住宅に対して、改修や解体などの命令が出される事があります。

その他ヨーロッパ諸国でも、住環境、特に温熱環境については、健康リスクと直結している事がわかっているため、結構厳しい基準があります。

また、最近日本でも、国土交通省のスマートウェルネス推進事業の断熱改修と健康調査の中間発表では、

室温が低い家に住む人ほど高血圧になる確率が高いことや、動脈硬化指数と心電図異常所見が多いこと、なども報告されています。

 

つまり、『寒い家』が多く人々の健康を害している現状です。

そこに対して、「市場が・・」とか、「投資効率が・・」とか、「体制が・・」という理由が本当に通用するのでしょうか。


もちろん、投資効率なんかには、さらにツッコミたいことがいっぱいありますが。

 

 

最後に、建築基準法関係法 法令集の第一章 第一条に以下のように書いてあることを知ってください。

 

「この法律は、建築物の敷地、構造、設備用途に関する最低基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資する事を目的とする。」

 

 

 

 

 

hiroyuki

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