2019.10.10 Thursday
ワンちゃんとの家づくり 入門編
猫との住まいアドバイザー認定を取ってから、猫さんネタが多かったですが、今回はワンちゃん。
オースタムのホームページにもある通り、愛犬家住宅コーディネーターという認定も取得していたり。
ちなみに今回の内容は、「これから愛犬家になりたい!」という方向け。
既に愛犬家の方には、ご存知の内容かと思います。
さて、あるデータでは、住宅を新築されるご家族でワンちゃんと一緒に住み始めるケースは10%程度とのこと。
実は、ワンちゃんとの暮らしの検討を、多くの方が家を取得してから考えるケースがとても多いようです。
せっかくワンちゃんとの暮らすなら、猫さん以上に前もっての計画が大事になります。
彼らは、犬種ごとに大きく特徴が違ってきます。
ワンちゃんは古来より、人間と暮らし、その役割に特化した性質に変化してきました。
狩猟犬なのか、牧羊犬なのか、はたまた愛玩犬なのか。犬種によって必要な運動量もスペースも変わってきます。
その性質に合わせた暮らしの場を提供してあげることで、飼い主だけでなく、ワンちゃんのストレスを減らすことができるので、実は無駄吠えなどの問題行動を減らしてあげることができます。
また、体格や骨格からかかりやすい病気なども犬種によってある程度予測できるので、ゼロ次予防として、設計で回避できることも多いです。
ただし、どんな犬種であっても必ず設計において、気を付けておきたいポイントがあります。
- 滑りにくい床にしよう。
- 段差に気を付けよう。
- 居場所を確保して。
- 誤飲・誤食しないように。
- 感電に注意。
- 温熱環境はとっても大事。
- トイレスペースと収納スペース。
細かく言えばまだまだありますが、最低限設計で気配りが必要な部分ではないでしょうか。
巷には、ワンちゃん用の建材や商品があふれていますが、それを付けるだけでは、飼い主さんもワンちゃんも快適な暮らしになりません。ワンちゃんという家族がいる暮らしを見越した家づくりをしてあげること。
運動量がどの程度必要か、段差がどの程度可能か、ご飯やトイレ、水浴びの場所、寝る場所は?入っていい場所、そうでない場所をどこまで区画するか。お出かけの際の車へのアクセスやお庭がどこまで必要かなどなど。
やはり大事なのは、ありきたりに決めつけるのではなく、ご家族のひとりとして、その要望や生活パターンをくみ取って家づくりができる建築会社と話をすること。
これは例え人間だけで暮らす家をつくるとしても、まったく同じです。
そんな家づくりができれば、ワンちゃんとの暮らしも素敵なものになるはずです。
hiroyuki