栃木県宇都宮市の株式会社オースタム

「Tシャツの家」のつくり手、株式会社オースタムの公式ブログです。

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エコの行き過ぎに注意。

  • author: oustam
  • 2019.06.13 Thursday

 

 

以前、住宅を新築した知人から相談を受けました。

 

幸いにも彼は、デザイン・住宅性能共にご自身の価値観に合った建築会社と出会い、住宅の断熱、気密性能にも満足する家づくりをされました。

 

彼「冬寒くて・・・」

 

私「???気密・断熱こだわったはずじゃ・・・」

 

相談を受けたのは彼の家が築5年くらいだったと記憶しています。

性能的にも必要十分、全館空調の設備が入っていると聞いていたはずなのです。

 

どういった状況なのか、聞いてみると、「朝方が寒い」のだという。

 

更に詳しく聞いてみると、家を建ててくれた建築会社の方針で、

冬に暖房がつく時間が、タイマー設定で決まっているのだという。

夕ご飯過ぎには暖房がOFFになるので、朝方には18℃くらいまで室温が下がってしまうとのこと。

 

私がアドバイスしたのは、

 

「暖房機をかける時間を延ばしなさい。」

 

それだけです。

 

こうして文章でみると、「当たり前でしょ?」と感じてしまうかもしれません。

しかし、「タイマー設定すればエコなので。」と言われてしまえば、それをやめたらエコじゃなくなってしまう気がするので、カンタンに見えて変更するには勇気が必要かもしれません。建築会社からすれば、よりエコに暮らしてほしいという考えからのご案内だったのですが、それがご家族を縛ってしまったようですね。

 

その後、彼はご家族と話し合って、24時間エアコンをつけっぱなしにする暮らし方に変更しました。

エアコンで温度設定してインバーター制御。設定温度になれば、止まってくれます。

もちろん、寒かった時期よりも電気使用量は少々上がりましたが、快適に暮らしています。

 

 

弊社の見学会に来られる方の中にも、こんな質問をされる方がいらっしゃいました。

「冬はこたつだけで暖房してるんだけど、全館空調の家なんて建てたら電気代上がらない?」

 

もちろん上がります。当然です。

 

環境負荷(エコ)や電気代を中心に考えるのであれば、極端な話、暖房も冷房も使わない事が最も良いのかもしれません。

 

それらを少しでも小さくしながら住環境をよくするために、気密・断熱性能を高めるのです。

 

 

梅雨を越えると、すぐに夏がやってきます。

 

熱帯夜を感じない睡眠は体調を整えてくれます。

 

疲れをしっかり取って、翌日の仕事や家事に向き合えることは、現代の暮らしにとって、とても重要なことです。

 

家の中で熱中症なんてもってのほか。

 

余談ですが、先日お引渡しさせて頂いたオーナーのT様。

アパート暮らしのときには、お子さんが寝相悪かったり、寝言を言ったりすることが多かったのに、

Tシャツの家に引っ越した当日から、完全熟睡して早起きになったとのこと。

 

あくまでも個人の感想レベルの話ですが、睡眠環境もとっても大事。

 

エコは大事なことです。現代人として常に意識するべき事のひとつであるのは間違いありません。

 

でも、そこに引っ張られすぎて、ご家族の暮らしや健康を害してしまっては元も子もありません。

 

無理をしないエコロジーと快適のバランスが大事です。。

 

 

 

hiroyuki

○○○万円で理想の暮らしが・・・???

  • author: oustam
  • 2019.06.06 Thursday

ここ数か月で何度か目にしたキャッチコピー。

 

「●●●万円で理想の暮らしが!!」

 

広告は、新築のものだったり、リノベーション物件だったり、建築会社も違います。

 

ふと、思ったのは、「理想の暮らしとは何だろう?」という事。

 

 

ホームシアターがある暮らし?

ビルトインガレージのある暮らし?

友達をよんでホームパーティーができる暮らし?

 

はたまた、

 

防犯性の高く安心な暮らし?

光熱費が安い暮らし?

あたたかい・すずしい暮らし?

 

それとも、

 

自然を感じる暮らし?

手仕事で手間を惜しまない暮らし?

逆に、手間の掛からない暮らし?

 

「理想の暮らし」は家族の数だけあります。

家をつくる側からはカンタンには言えません。

 

 

では、家というものの、元々の性質を考えてみても、根本を突き詰めれば、人類が洞窟に暮らしているときから変わっていないのではないでしょうか。

 

「風雨から身を守り」、「暑さ寒さから身を守り」、「家族の暮らしの中心」となる場所ではないでしょうか。

 

現在の家においても、屋根や壁はあるので「風雨から身を守る」ことはできています。

「家族の暮らしの中心」であることも変わりありません。

 

ただ、「暑さ寒さから身を守れ」ているでしょうか。

 

過去にはないほどの猛暑の中、家の中で熱中症になったり、逆に布団の中で凍死してしまうような暮らしが、身近にあふれています。

 

昔は真夏でも、夜になったら窓を開けて換気すれば、涼しい夜風が入ってきました。

 

現代はどうでしょう。熱帯夜に窓を開けても熱風しか入ってきません。

 

今年も、5月だというのに猛暑のような日が続いています。

 

住む人が「涼しい・暖かい」と、はっきり言える家がどれだけあるでしょうか。

 

「すべてコミコミ●●●●万円!」と謳う住宅に何が入っていないか。

 

家の本来必要としている「暑さ寒さから身を守る」性能が欠けていることがほとんどです。

 

ホームシアターにしても、ガレージにしても、手間がかかる、かからないにしても、「身を守れて」その後の話ではないでしょうか。

 

 

ブログでも何度も書いていますが、「この家は暖かいですよ。」と言われて、多くの方が想像するのは、「どの部屋に行っても温度が変わらず、寒いと感じない」暮らしです。

つまり「暖かい家が欲しい。」と仰るご家族が本来想像しているのは、高気密高断熱住宅の中でも、全館空調と同義です。

 

にもかかわらず、多くの建築会社では「うちの建物は暖かいですよ。」と言いながらも、暖房のない部屋やトイレ、お風呂、ウォークインクローゼットが寒かったり、室温の想定が20℃以下だったり、現実に温度差がある暮らし。

 

「理想の暮らし」とは・・・

 

その建築会社の経営者さんの理想の暮らしが、そこに見えるという事ですよね。

 

まあ、このキャッチコピーを使っている建築会社の多くがローコストや分譲など、

表示価格優先の建築会社さんが多いというのは・・・

 

そういう事なんでしょう。

 

 

 

hiroyuki

 

 

 

 

紙棚がある暮らし。

  • author: oustam
  • 2019.05.30 Thursday

 

打合せ中にマンガ???

 

いえいえ、読んでる訳ではありません。

 

本好きの方にも、好きなジャンルがいろいろあります。

 

マンガ、小説、画集、雑誌、ムックなどなど。

 

例えば、マンガでも、ジャンプコミックなどを代表する、通称少年コミックサイズ、写真のバガボンドのような青年コミックサイズ、更に写真の攻殻機動隊のような完全版サイズ、他にも文庫サイズなど多様なサイズ展開をしています。

 

近年、大工さんが作る本棚のご要望が多くなっていますが、その打合せでは、どんなジャンルの、どんなサイズの本が、何十冊〜何百冊あるか。そして作りたいスペースに何段棚がつくれるか。という事を話しあいます。

 

もちろん、有り余るほどの超大容量の本棚を作れればいいのですが、本棚も多様なご要望の中のひとつ、そこばかりに予算を充てる訳にはいきませんので、必要十分なサイズを割り出していくのです。

 

ちょっと余裕がある本棚はとってもイイです。

 

デジタルブックが普及してきて、kindleなどで読まれている方も多いので、本棚なんてスペースの無駄と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、先日ラジオで、スーベニアフロムトーキョーなどを手掛けるブックディレクターの幅 允孝(はば よしたか)さんが、

「デジタルで購入すると一回読んで意外とそのあと振り返らない。もう一回読むと思ったら、紙で購入する。本棚に置いておけるから、安心してその本の存在を忘れられる。そんなに読み返さなくても本棚の横を通った時に、『あぁ、あるな』と思ったりする。そんな半分忘れながらも安心するスペースだから、神棚ならぬ『紙棚』なんです。」

 

と話していて、なんだかとても共感してしまいました。

 

コレクションとまではいかないけれど、その存在がちょっとだけ、生活の中で気分がアガるスペース。

人によっては、本かもしれないし、CDや、レコード、DVD、トイ、かもしれません。

 

そんな力ある品々を、ふと横目で見て生活に安心をえる棚。

 

加魅棚』(かみだな)。

 

あまりうまくないですね( *´艸`)

 

是非暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

P.S.

ちなみに、私の自宅の「加魅棚」はこんなカンジです。

 

 

 

 

hiroyuki

無垢の床材は、暖かくて健康的???

  • author: oustam
  • 2019.05.16 Thursday

世の中、空前の無垢床ブーム!!

 

って言うほど、使ってらっしゃる建築会社は多くないけど、

一時に比べて、床材を無垢にする工務店さんは多くなったように思います。

 

パイン、杉、ナラ、ブラックウォルナット、桜、栗、メープルなどなど、様々な樹種が使われていますが、

どれを使っても、素足で踏むと、とっても気持ちがいいです。

 

特にお風呂上がりの素足は気持ちいいですよね。

 

新建材のフローリングやクッションフロアと違い、足の裏の湿気をスッと吸い取ってくれるような感覚。

 

人が家の中にいて、必ず家に触れている場所は足の裏。

 

足の裏が触れている「床」の素材を触り心地の良いもの、快適な素材にすることには大きな価値があります。

 

もちろんオースタムも例にもれず、基本のご提案は無垢材にしています。

 

 

さて、そんな中よく聞く話として、

 

「無垢の床材は、冬、暖かい」という話。

 

これは本当でしょうか?

 

私が単純に上の質問をされたら、回答は、

 

NO!」と答えます。

 

なぜなら、床が暖かく感じられるのは、気密・断熱性能や、暖房性能によるものです。

 

例えば、室温10℃の部屋の床が無垢材だからというだけで「暖かい」と感じる方はいません。

 

もし床の暖かさを求めるならば、「冬の床面の温度は何℃くらいですか?」と聞いてみるといいでしょう。

 

多くの方は、床面の温度が23℃以上あれば、「暖かい」と感じるはずです。

 

ウチの奥さんは、床面が24℃超えると、冬でも靴下を脱ぐ傾向があります。

 

 

ではなぜ、「無垢の床材は暖かい」と言われるのでしょうか。

 

これは、「無垢の床材」と「新建材のフローリング」の比較の話です。

 

例えば、下の写真のように「無垢の床材」と「新建材のフローリング」を並べ、

放射温度計で表面温度で測定し同じ表面温度であることを確認します。

 

 

左:新建材フローリング

右:パイン無垢床材

 

 

 

それから、両方に足をのせてみる。

 

 

表面温度は同じなのに、体感温度は1℃〜2℃違います。

これは、寒い時期であればあるほど、違いを顕著に体感できます。

 

表面の塗装の厚みが大きく違うとか、含んでいる空気の量が違うとか、足の裏の湿気が・・・とか原因はいろいろ言われていますが、ビックリするほど違います。

(無垢材の床でも、表面塗装を厚く塗ったりすると、新建材と体感温度がほとんど変わらなくなることも有ります。)

 

だから、「無垢の床材は、冬、暖かい」んです。

 

この効果で、床面が22℃の状態を、24℃の体感に押し上げることで、より暖かくすることもできます。

 

ただし、先ほど申し上げた通り、床面の温度が10℃だったら、体感12℃になっても・・・

 

せっかく無垢の床材にしても、靴下2重履きですねぇ。まぁ、夏は快適かもしれません。

 

つまり、無垢の床材の価値を、四季を通して堪能するには、

 

建物の気密・断熱性能や暖房性能がなければ不可能なんです。

 

 

更に、「無垢の床材で自然素材だから健康的」と表現している建築会社もありますが、これも温度と同じです。

 

床が自然素材であっても、気密・断熱不足で温度差があったり、換気が不十分な家で

結露、カビ、ハウスダストが発生しまくっていたら、健康とは程遠い暮らしになってしまいます。

 

先日のシックハウスのブログでも書いたので省略です。

 

 

「無垢だから暖かい」のではなく、「無垢を生かせる暖かさ」が大事なんです。

 

ちょっとした言葉の違いなんですけど、この表現の違いは、建築会社の考え方を表すとも言っていいでしょう。

 

「無垢の床材なので、暖かいですよ。」という建築会社にご注意を。

 

 

 

hiroyuki

意外と知られていないシックハウスの原因

  • author: oustam
  • 2019.05.09 Thursday

 

ファースの担当者とアレルギーについての話していた時、

 

担「建材等から出るVOC以外にシックハウスの原因がわかっているの、知ってますか?」

 

私「えっ?」

 

恥ずかしながら、知りませんでしたので、ソッコー調べました。

 

 

シックハウス症候群の原因は、一般的に住宅建築時に使用する、建材や接着剤などから出るホルマリンなどの揮発性有機化合物(VOC)によって健康障害を起こすと言われています。

 

そのため、社会問題となったシックハウス症候群の対策として取られたのが、住宅の24時間換気の法的義務付けでした。

 

適正な換気をすることで、建築時に使用したVOCを排気し新鮮な空気に入れ替えることを繰り返すという方法です。

(※適正に換気できている住宅がどのくらいあるかは別の話ですが・・・)

 

また、合わせてF☆☆☆☆(エフ・フォースター)制度ができて、建材の含有ホルマリンの量などの規制が進みました。

 

でも、実はシックハウス症候群の大きな原因はその他にもありました。

 

それは・・・

 

 

カビです。

 

 

「カビ?ハウスダストってこと?」

 

と思われた方、さすが良くご存じですね。

 

カビは直接的にアレルギーの原因ともなります。

 

でも今回は、更に踏み込みます。

 

北海道大学 名誉教授 岸玲子先生の調査研究によると、カビなどの微税物が揮発性有機化合物を出します。

 

ざっくり、こんな感じ。

 

断熱不足で起こる、外壁に面する壁やサッシに起こる結露、

各部屋冷暖房での部屋ごとの温度差によっておこる表面結露や壁体内結露。

 

結果、壁紙の裏や壁の中、床下などに発生するカビなどの微生物。

 

こいつらが代謝の中で生物由来の揮発性有機化合物(MVOC)を発生させるんだそうです。

 

これが意外と大きなシックハウスの一因なんだそうです。

 

 

そのため、岸先生たちが作られた、「科学的根拠に基づく シックハウス症候群に関する 相談マニュアル」では、

結露を起こさない環境づくりについても述べられています。

 

 

家中をまんべんなく喚起するためには、気密性の確保は重要です。

 

外壁に面する壁やサッシに結露を発生させない為には、しっかりとした断熱材・サッシの断熱性の確保が必要です。

 

部屋ごとに温度差をつくらないためには、全館空調である必要があります。

 

さらに、家中の湿度管理も重要な課題です。

 

!?

 

そういえば、そんな住宅を建てている工務店ありましたね。

 

 

 

とにかく、半端に気密化した住宅によって発生するシックハウス症候群です。

 

いまだに、寒かったら24時間換気のOFFを勧める住宅営業。

最低レベルの断熱性能の義務化すらできない住宅業界。

気密測定を全棟行っている建築会社の少なさたるや・・・

 

普通に家を建てていたら、長く健康に暮らせる家なんてつくれません。

 

以前、日本の住宅は普通に建てると「暖かい」が付いてこないとブログで書きましたが、

 

実は、「健康的な暮らし」も同じなんです。

 

 

ちょっと長いけれど、先に述べた、

「科学的根拠に基づく シックハウス症候群に関する 相談マニュアル」

 

のアクセス貼っておきます。

 

シックハウスだけでなく、アレルギー、ヒートショック、熱中症などの予防についても言及していますので、

お時間ある方は、是非読んでみてください。

 

 

 

hiroyuki

 

建築会社紹介とそのウラガワ。

  • author: oustam
  • 2019.04.29 Monday

家を建てようと調べ始めると、建築会社が星の数ほどあることに気づかされて、愕然とした方いらっしゃると思います。

 

そうなんです。今、Googleで「建築会社 栃木県」で検索しただけで、13,000,000件のヒットがありました。

 

ちょっと見てみるだけで、地元の工務店、設計事務所、リフォーム会社、確認検査業社、はたまた県外の業者さんが宇都宮も商圏ですよアピールしているものまで。もちろん重複や関係ないヒットもあるので1300万件すべてはないですが、途方もない数です。

 

その中から、たった1社でしか建てられませんので、多くの方は、WEB、雑誌、友達に聞いてみたりと色々な方法で建築会社の絞り込みをしていきます。

 

 

そんな中、建築会社紹介サービス会社があるのをご存知ですか?

 

お店に行って要望を伝えると、その人に会った工務店を紹介してくれます。

 

しかも「無料」で。

 

さらに、建築会社紹介サービス会社によっては、3社くらい紹介して、合い見積もりとプレゼンする場まで用意してくれるところも。

 

すごいです。タダで、しかもお任せで絞り込みができてしまうんです。

 

建てるご家族は楽ちんです。

 

 

とはいえ、少し冷静に考えてみしましょう。

 

工務店紹介サービス会社(以下、紹介会社)は、ボランティアではありません。

そこにはスタッフもいますし、ホームページもつくってあります。何なら、広告まで出しているし、営業さんまでいます。

 

その運営自体は「無料」では行えません。

 

さて、お金はどこから取っているのでしょうか。

 

 

答えは、「建築会社」です。

 

考えてみれば、カンタンな話ですよね。

 

その会社によって違いはありますが、オースタムが直接営業を受けたところでは、

紹介サービスに登録するのは無料のところが多いようです。

 

では、どの段階でご請求が発生するかというと、お客様と契約した段階です。

契約すると3〜5%くらい(紹介会社によります)の紹介料を支払うというものです。

 

建築会社に代わって営業をしてくれるのですから、費用が発生するのは当たり前です。

広告費と考えてもよいでしょう。

 

(とは言っても、2500万円で5%なら125万円)

 

 

ただし、一部の会社には落とし穴があるので、ご注意を。

 

例えば、紹介する会社についてですが、

仮に「暖かい暮らし」を希望するご家族が紹介サービスを利用するとして、

登録建築会社の中に、「暖かい暮らし」作りが得意な会社がなかったとしたら・・・

 

現実にオースタムが営業を受けた紹介サービスの中には、最初の話こそ、小さな工務店も含めてお客様の要望に応えるだけのバリエーションのある建築会社をそろえたいと語っていたのですが、数年後目にしたときには、ハウスメーカーとビルダーだけの紹介になっており、私から見てお世辞にも高性能とは程遠い集まりになっていました。

 

また、中には数社紹介して、プレゼン合戦をさせるところもあります。

これも効率良さそうに見えますが、限られた方に限ります。

 

まず、プレゼンについてですが、高性能住宅を扱う建築会社、意外と小さな会社が多いです。

営業がいなかったり、(現場での説明はピカイチなのに)卓上でのプレゼンを美しく行うだけのが苦手だったりすることもあります。

 

さらに、価格勝負になりやすい。

 

そう、プレゼンの得意な建築会社と価格を下げるのが得意な建築会社が選ばれやすいです。

この2つの特徴って意外と相性が良いので、得意な会社さん結構あります。

イメージと価格で受注する。

ローコスト住宅の代名詞ですね。

この2つが得意な建築会社を探している方にはピッタリなサービスです。

 

しかし、快適性を求める場合は・・・

 

「価格勝負させて安くなった高性能が得意な建築会社を選ぶから大丈夫!!」

 

という考えもアリかと思います。

 

ただし、前提を思い出してください。

 

本来の適正価格から5%くらい紹介サービスに予算がまわります。

さらに、価格勝負で金額を下げざるをえないしたら・・・

 

建築会社の選択は、 峽物の質を下げる」か、◆嵳益を削る」しかありません。

 

,倭把召並弍ですが、建てる方にはデメリットです。

かと言って、△老築会社を疲弊させます。

建てた会社に末長いお付き合いを望むなら△枠鬚韻燭い箸海蹐任后

 

どちらにしても、デメリットがあることを知っておいてください。

 

ここまで書き連ねてきましたが、紹介サービス自体は悪いサービスではありません。

家づくりの方向性が合っていたり、ご自身の手間を減らしたい方にはピッタリなサービスです。

 

残念ながら、オースタムは登録していませんが。

 

その相性や意味を理解した上で利用すると、もしかしたらご自身の暮らしを作ってくれる相棒に巡り合えるかもしれません。

 

 

 

hiroyuki

 

 

 

 

 

 

 

 

バルコニーの価値が変わる時代。

  • author: oustam
  • 2019.04.24 Wednesday

ご自宅にバルコニーありますか?



二階建ての戸建てに暮らしている方、アパートやマンションに住んでいる方、多くの方が「YES」と回答する時代です。


平屋暮らしの方以外は、「ベランダに洗濯物を干す」という事が当たり前のようになっています。



では、さらに質問。
 

「洗濯機はどこにありますか?」
 

多くの場合、「一階の」洗面脱衣室です。
 

まだまだ残り湯を使って洗濯をする方が多いこともあり、洗濯機はお風呂の隣の洗面脱衣室。

もちろん、そこで服を脱ぐので、洗う場所と近いことは利点かもしれません。
 

しかし、洗濯後の濡れた衣類を二階まで運び、更に冬寒く、夏暑い屋外に干すという重労働がいまだに脈々と続いています。

とはいえ、花粉症、黄砂、PM2.5 、共働きも多い現代で、そんな無駄な動線が本当に必要でしょうか。

 


いま、2階建てであってもバルコニーを付けない設計が少しづつ増えてきました。
 

というのも、前述したような無駄な時間や手間を減らしたいという奥様方が増えているから。
 

その結果、1階で洗濯して、1階で干す。

洗面脱衣室を広くして物干しスペースを作ったり、近くにランドリールームを作ることで、動線を短くし、家事の負担は小さくなります。
 
気を付けたいのは、室内干しにする場合、建築会社には、湿気と空気の流れを設計してもらう必要があります。
洗濯物を干すと、その部屋は必ず湿度が高くなります。隣室と空気がつながる工夫が必要です。閉め切ったランドリースペースなんて最悪。ジメジメカビカビの温床になりますし、サッシ性能が低いと結露だらけになります。
 
加えて、空気の流れです。ただドアを開けただけでは、カンタンに空気は移動してくれません。
入口と出口があって初めて効率的に空気は動きます。

ちゃんと空気を動かしてあげないと、洗濯物は臭ーくなります。


賃貸の場合、扇風機やサーキュレーターの風を洗濯物に当てて空気を対流させている方いますが、あれ、正解です。
 

新築住宅の場合、24時間換気扇が義務付けられているので、その空気の流れで設計するのが効率的です。
 

ちゃんとしたランドリールームを作る方法は、実は、「断熱」「空気循環」と「湿度管理」という快適に暮らすための重要なポイントがそろっています。それを家全体で考えられるようになると、快適な高気密高断熱住宅になっていくのですが・・・それはまた別の機会に。
 

すこし話が脱線しましたが、家事の負担を小さくするなら1階で快適な部屋干しができる家づくりがGOODです。

更に上に書いた3点がしっかり行われている高気密高断熱住宅であれば、布団がジメジメになることがないので、布団を干す回数が激減します。弊社のオーナー様の中にも、引っ越してから、ほとんどバルコニーに出たことがないという方、意外といます。
 

となると、バルコニーの価値は変わります。
 

バルコニーをつくる予算をより価値の高い部分に回したい。

そう思うご家族も増えているという事です。
 

アルのが当たり前。かもしれませんが、ナイ暮らし方の方が合っているかもしれません。

オーダーで家を建てるって、そういう事です。
 

暮らし方のご提案。あなたに合った暮らし方。それを考えてくれる建築会社かどうか。

おっと、話がまた逸れそうになりました。
 


最後に、今日のお話は、弊社がお家を建てている場所が、土地の広さが意外とゆったりな宇都宮市近辺だからというのも理由にはあります。

都会の住宅密集地であったり、近隣環境、そして希望する暮らし方によっては、まったく考え方が変わります。


バルコニーを作らない事を推奨していたり、最初からバルコニーがあるプランを作る建築会社が悪いと言っている訳ではなく、家の性能が上がると暮らし方の選択肢を増やすことができるという意味ですよ。

 


hiroyuki

「参考にならないから。」見せてくれない家。

  • author: oustam
  • 2019.04.11 Thursday

アナタが家を建てたあと、知人から、

 

「家づくりの参考に、家を見せてくれないか?」

 

と言われたら、どうしますか?

 

 

Tシャツの家オーナー様が、まだ打合せ中だった頃、知人がかなりカッコいい平屋を建てたとのこと。

 

自身も平屋を希望していたし、さらに建築家コラボで、とても素敵な外観だったので興味を持ち、奥さんに見学の相談をしたそうです。

 

帰ってきた回答が、

 

「子供のいる暮らしに合わないから、見ても参考にならないよ。」

 

「・・・」

 

 

T様はお子さん2人。

 

その家もお子さんが2人いらっしゃるなのだそうです。

 

詳しく聞くと、見た目は非常にキレイなのだけれど、段差が多かったり使い勝手が非常に悪く、子供がいる暮らしに適していないのだそうだ。

 

 

これに似たケース、ちょっと前の見学会にもありました。

 

2世帯で見学会に来られたご家族。

 

ご家族皆さん、断熱についてのご案内を真剣に聞いてくれているのだけれど、若いご主人だけがフラフラと見て回っている。

ご家族に聞いてみると、

 

「彼が主導で家づくりをしているのだけれど、意匠設計が得意な建築家を気に入ってしまって、どんどん話を進めてしまって。私たちは暖かい家にしたいのだけれど意見を聞いてくれなくて・・・」

 

 

どちらの話も、「建築家が悪い」と言いたい訳ではありません。

 

もちろん、旦那さん以外のご家族のニーズを汲めなかった建築士にも責任があります。

しかし、問題は、「何のために家を建てるのか」を考えられなかった、両ご主人にあります。

 

ただ、暮らしているご家族を思うと、とても悲しいことです。

 

 

美しい家、カッコいい家、他にはない家。

 

家を建てる理由の中に、自身の美意識を満たす欲というのが入ってくるのは、当たり前です。

しかし、家は暮らすもの。家族の暮らしがあってこそです。

 

今子供がいる家庭には、子供がいる設計をしなければいけませんし、ご年配と暮らしている家庭にはその配慮が設計されなければいけません。

 

それができていないと気付いた場合に、

 

家族で「止まって考える。」

 

という判断が必要になります。

 

先日のブログ(知らない方が良かった・・・でも)で書いたように、止まって考えて、方向転換することも大事です。

 

極端かもしれませんが、場合によっては、「家づくりをやめる」という選択肢もあります。

 

特に、家族の意見が一致しないときは、家を建てるタイミングではありません。

 

家族全員が頭の中でハッピーな新築ライフを共有できるところまで、話会いましょう。

 

建築業者については、家族の中の誰かの意見をくみ取るのではなく、家族全体をちゃんと見まわしてくれるかどうか。

(当たり前と思うかもしれませんが、意外とできていない会社が多いと聞きます。)

 

 

そして、幸せな家づくりができたら、是非これから建てるご家族に自信をもって参考にさせてあげてください。

成功例は、これから建てるご家族の強い励みになるはずです。

 

 

ここ最近のブログ、カタイ話ばっかりなので、次回はバルコニーの話にします。

 

 

 

hiroyuki

 

 

契約を急ぐ理由。

  • author: oustam
  • 2019.04.04 Thursday

工務店としてお客様の相談を受けていると、非常に高確率で出る話が、

「ハウスメーカーに最初に相談しに行ったら、頼んでもいないプランをどんどん書かれ、契約を迫られた。」という話。

 

実際に、このご時世でもそんなことが行われまくっているようです。

怖くなって、営業恐怖症ぎみに工務店のドアをたたく方、結構多いです。

 

さて、それではナゼ脅迫気味にまで契約を迫るのでしょうか。

 

ここまで露骨な契約の迫り方をしているのは、いまどき、ハウスメーカーか、N○Kくらいではないでしょうか。

 

 

では、この強引さの利用を2つの視点から見てみる事にしましょう。

 

まずは、営業社員の視点。

 

現実に、ハウスメーカーや建売業者の営業は超ツラいです。ノルマがしっかりあるので、期限までに契約本数を取らないと恐ろしいことになります。

ひと昔前だとまさに「灰皿が飛ぶ」訳です。今は展示場内も禁煙になったので、別のものが飛んでいるかもしれませんが。

ノルマが達成できないと、ペナルティがあり、私が昔務めていたハウスメーカーでは、営業車のガソリン代が出なくなるシステムもありました。

 

逆にノルマが達成されれば、ボーナスや海外旅行など。これをモチベーションに日々営業活動に励んでいる訳です。

それでも、トップレイヤーは一握り。多くの営業さんはノルマとギリギリの格闘の日々です。

結果、住宅営業職の離職率の高さは良く知られるところです。

 

さて、続いて大手建築会社の視点。

 

契約して工事しないと、会社の資金が回りません。

もちろんそれは、建築会社に限らず、一般的な社会のサイクルではあります。

しかし、その規模が大きくなればなる程、働く人間の数は多くなり、動くお金も大きくなります。

大きな歯車を回し続けなければなりません。

さらに、大きくなればなるほど会社システムは分業化が進みますので、モノを売る・契約をする事を専門にしたスタッフが必要になります。結果、売る専門のスタッフは売っていないと存在意義がなくなってしまうので、売り続けてもらわないといけません。

ノルマをつけて、発破をかけます。

 

当り前と言えば、当たり前の社会システムです。

 

しかし、家を建てるというのは人生の一大プロジェクト。

無理強いされて進めるものではありません。

 

「納得」、「信頼」、その上での「決断」です。

 

もちろん、そのご家族ごとに家づくりの理由は変わるでしょうし、事情もあるかもしれません。

 

しかし、急かされて建てた家ほど、後から後悔するものはありません。

 

もし、メーカーで建てるとしても、キャンペーンなんてほぼいつでもやってます。

今月までなら●●万円値引きます。も毎月のように言ってます。

 

焦らない事。

納得するまで考えることを放棄しない事。

期限を相手に決めさせない事。

 

 

家を建てて暮らすのは、自分たち家族。

住んでから後悔しない為に、家づくりでとっても大事なこと。

 

 

 

hiroyuki

 

 

毎回聞かれる高気密住宅の誤解

  • author: oustam
  • 2019.03.27 Wednesday

見学会などで初めてお会いするご家族と話していると、

必ずと言っていい程聞かれる事があります。

 

それは、

 

「高気密住宅って、窓開けちゃいけないんでしょ?」

 

確かに、全館空調で室温を管理していると聞けば、そう思ってしまうのは仕方ありません。

 

ちょっと前にも、

 

「『高気密住宅は窓が開けられないから息苦しい。』と前に行った建築会社から聞いた。」という方も。

 

うーん、これはヒドイです。

 

 

 

誤解も多いので、解説しますと、

 

まず、高気密住宅だからと言って、窓を開けてはいけないなんてことはありません。

 

特に春や秋など気候のよい季節は積極的に開け放って頂いてOKです。

 

ちゃんとした高気密住宅は「窓を開けなくてもキレイな空気で365日生活ができる」家です。

 

「開けてはいけない」のではなく、「開けることも、開けないことも選択できる」んです。

 

気候のいい時期に「開けない」という選択をする理由は、花粉症や黄砂、PM2.5などの外部環境の問題が大きいです。

 

そこが気にならなければ、開けて頂いて全然OK。

 

と言っても、ほとんどの方が暑い寒いを感じたくないから高気密にするので、実際に、夏冬は窓を開けずに換気は機械に任せてしまうんですが。。。

 

さらに付け加えると、気密施工ができていないと、全館空調や健康住宅をつくる事はほぼ不可能になります。

冬暖めた空気は外に逃げてしまうし、外の冷たい空気とぶつかる部分では結露を起こし、木造の構造体にダメージを与えます。

さらに結露はカビ、ダニ、ハウスダスト、アレルゲンをつくります。

問題マシマシになっちゃいます。

 

 

さて、問題は2つ目の意見です。

 

高気密住宅は息苦しいのか・・・

 

もちろん、そんなことはありません。24時間、機械が換気していますから。

ただ、使い方を間違えると息苦しくなることがあります。

 

危険なのは高気密住宅内で、直火を使う行為。

というと、ピンとこないかもしれませんが、一般的に言うと「ファンヒーター」です。

一般的に使用されているファンヒーターは、灯油を燃やした『排気ガス』をファンで吹き出すという、世にも恐ろしい機械です。

24時間換気は、2時間に1回、家中の空気が入れ替わる風量で、空気の出し入れをしています。

これ以上の勢いで、室内の酸素を使っていくと、息苦しくなります。

つまり酸欠です。

ファンヒーターを使いたい場合は、「FF式」という、排ガスを屋外に排気するタイプを使用しましょう。

 

 

 

ちなみに、高気密住宅と言っている中にも問題がある建物って意外とゴロゴロあることは知っておいた方が良いかもしれません。

私の知っているヤバイ高気密住宅は大きく3つに分けられます。

 

|杷とのバランスが悪い。

高気密住宅は、高断熱という言葉が付いて、高気密・高断熱住宅とひとくくりにされる事が多いです。

その理由として、どれだけ気密をとっても、しっかりとした断熱施工ができていないと換気を止めたくなるリスクが生じます。

長くなるので詳しくは、以前書いたブログ(換気は止めちゃダメ)にて。

ちなみに、断熱性が高いけど、気密性が低い建物は、壁の中の結露や、各室の温度差が出たりしますので、危険です。

 

換気計画が微妙。

24時間換気扇の位置や、吸排気口の位置、設置数、配管バランスなど、建物の状況に合わせて考える必要があります。

うまくできないと、建物容積分の空気の入れ替えはできても、建物の隅々までの入れ替えができません。

結果、空気がよどんだ部屋ができたり、結露の多い部屋になったりと、害を及ぼすようになります。

 

そもそも高気密なのか?

自社で作っている住宅が高気密かどうかわからないけど、とりあえず高気密住宅という表現が一般化したからカタログに書いてみた。という建築会社。

高気密住宅になるかどうかは、図面だけではわかりません。施工精度がすべてです。

さらに、施工後、気密測定試験を一棟行うことによって、その建物のC値(気密性能の値)がわかります。

つまり、気密性能を数値化することができます。

現在、機械での計画換気をするにあたって、最悪でもC値=1.0、理想的にはC値=0.5以下と言われています。

実際にその性能が出せているかどうかは、気密測定試験を行わないと分からないのです。

 

 

残念ながら、断熱性能同様、日本の建築基準法には、住宅の気密に対する最低限の基準すら存在しません。

 

建てるご家族が、気密性を確保できる建築会社かの判断をしなければなりません。

 

と言われると、難しそうに感じてしまいますよね・・・

 

 

 

 

でも、判断は意外とカンタン。

 

ひとつは、「全棟気密測定」しているかどうか。

 

もうひとつは、建築会社の基準として、C値=1.0以下を公言しているか。

 

その2点だけ。

 

そこだけ確認できれば、「気密について」は自信のある会社と判断できるはずです。

 

必ずチェックしてみて下さいね。

 

 

 

hiroyuki