栃木県宇都宮市の株式会社オースタム

「Tシャツの家」のつくり手、株式会社オースタムの公式ブログです。

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「参考にならないから。」見せてくれない家。

  • author: oustam
  • 2019.04.11 Thursday

アナタが家を建てたあと、知人から、

 

「家づくりの参考に、家を見せてくれないか?」

 

と言われたら、どうしますか?

 

 

Tシャツの家オーナー様が、まだ打合せ中だった頃、知人がかなりカッコいい平屋を建てたとのこと。

 

自身も平屋を希望していたし、さらに建築家コラボで、とても素敵な外観だったので興味を持ち、奥さんに見学の相談をしたそうです。

 

帰ってきた回答が、

 

「子供のいる暮らしに合わないから、見ても参考にならないよ。」

 

「・・・」

 

 

T様はお子さん2人。

 

その家もお子さんが2人いらっしゃるなのだそうです。

 

詳しく聞くと、見た目は非常にキレイなのだけれど、段差が多かったり使い勝手が非常に悪く、子供がいる暮らしに適していないのだそうだ。

 

 

これに似たケース、ちょっと前の見学会にもありました。

 

2世帯で見学会に来られたご家族。

 

ご家族皆さん、断熱についてのご案内を真剣に聞いてくれているのだけれど、若いご主人だけがフラフラと見て回っている。

ご家族に聞いてみると、

 

「彼が主導で家づくりをしているのだけれど、意匠設計が得意な建築家を気に入ってしまって、どんどん話を進めてしまって。私たちは暖かい家にしたいのだけれど意見を聞いてくれなくて・・・」

 

 

どちらの話も、「建築家が悪い」と言いたい訳ではありません。

 

もちろん、旦那さん以外のご家族のニーズを汲めなかった建築士にも責任があります。

しかし、問題は、「何のために家を建てるのか」を考えられなかった、両ご主人にあります。

 

ただ、暮らしているご家族を思うと、とても悲しいことです。

 

 

美しい家、カッコいい家、他にはない家。

 

家を建てる理由の中に、自身の美意識を満たす欲というのが入ってくるのは、当たり前です。

しかし、家は暮らすもの。家族の暮らしがあってこそです。

 

今子供がいる家庭には、子供がいる設計をしなければいけませんし、ご年配と暮らしている家庭にはその配慮が設計されなければいけません。

 

それができていないと気付いた場合に、

 

家族で「止まって考える。」

 

という判断が必要になります。

 

先日のブログ(知らない方が良かった・・・でも)で書いたように、止まって考えて、方向転換することも大事です。

 

極端かもしれませんが、場合によっては、「家づくりをやめる」という選択肢もあります。

 

特に、家族の意見が一致しないときは、家を建てるタイミングではありません。

 

家族全員が頭の中でハッピーな新築ライフを共有できるところまで、話会いましょう。

 

建築業者については、家族の中の誰かの意見をくみ取るのではなく、家族全体をちゃんと見まわしてくれるかどうか。

(当たり前と思うかもしれませんが、意外とできていない会社が多いと聞きます。)

 

 

そして、幸せな家づくりができたら、是非これから建てるご家族に自信をもって参考にさせてあげてください。

成功例は、これから建てるご家族の強い励みになるはずです。

 

 

ここ最近のブログ、カタイ話ばっかりなので、次回はバルコニーの話にします。

 

 

 

hiroyuki

 

 

契約を急ぐ理由。

  • author: oustam
  • 2019.04.04 Thursday

工務店としてお客様の相談を受けていると、非常に高確率で出る話が、

「ハウスメーカーに最初に相談しに行ったら、頼んでもいないプランをどんどん書かれ、契約を迫られた。」という話。

 

実際に、このご時世でもそんなことが行われまくっているようです。

怖くなって、営業恐怖症ぎみに工務店のドアをたたく方、結構多いです。

 

さて、それではナゼ脅迫気味にまで契約を迫るのでしょうか。

 

ここまで露骨な契約の迫り方をしているのは、いまどき、ハウスメーカーか、N○Kくらいではないでしょうか。

 

 

では、この強引さの利用を2つの視点から見てみる事にしましょう。

 

まずは、営業社員の視点。

 

現実に、ハウスメーカーや建売業者の営業は超ツラいです。ノルマがしっかりあるので、期限までに契約本数を取らないと恐ろしいことになります。

ひと昔前だとまさに「灰皿が飛ぶ」訳です。今は展示場内も禁煙になったので、別のものが飛んでいるかもしれませんが。

ノルマが達成できないと、ペナルティがあり、私が昔務めていたハウスメーカーでは、営業車のガソリン代が出なくなるシステムもありました。

 

逆にノルマが達成されれば、ボーナスや海外旅行など。これをモチベーションに日々営業活動に励んでいる訳です。

それでも、トップレイヤーは一握り。多くの営業さんはノルマとギリギリの格闘の日々です。

結果、住宅営業職の離職率の高さは良く知られるところです。

 

さて、続いて大手建築会社の視点。

 

契約して工事しないと、会社の資金が回りません。

もちろんそれは、建築会社に限らず、一般的な社会のサイクルではあります。

しかし、その規模が大きくなればなる程、働く人間の数は多くなり、動くお金も大きくなります。

大きな歯車を回し続けなければなりません。

さらに、大きくなればなるほど会社システムは分業化が進みますので、モノを売る・契約をする事を専門にしたスタッフが必要になります。結果、売る専門のスタッフは売っていないと存在意義がなくなってしまうので、売り続けてもらわないといけません。

ノルマをつけて、発破をかけます。

 

当り前と言えば、当たり前の社会システムです。

 

しかし、家を建てるというのは人生の一大プロジェクト。

無理強いされて進めるものではありません。

 

「納得」、「信頼」、その上での「決断」です。

 

もちろん、そのご家族ごとに家づくりの理由は変わるでしょうし、事情もあるかもしれません。

 

しかし、急かされて建てた家ほど、後から後悔するものはありません。

 

もし、メーカーで建てるとしても、キャンペーンなんてほぼいつでもやってます。

今月までなら●●万円値引きます。も毎月のように言ってます。

 

焦らない事。

納得するまで考えることを放棄しない事。

期限を相手に決めさせない事。

 

 

家を建てて暮らすのは、自分たち家族。

住んでから後悔しない為に、家づくりでとっても大事なこと。

 

 

 

hiroyuki

 

 

毎回聞かれる高気密住宅の誤解

  • author: oustam
  • 2019.03.27 Wednesday

見学会などで初めてお会いするご家族と話していると、

必ずと言っていい程聞かれる事があります。

 

それは、

 

「高気密住宅って、窓開けちゃいけないんでしょ?」

 

確かに、全館空調で室温を管理していると聞けば、そう思ってしまうのは仕方ありません。

 

ちょっと前にも、

 

「『高気密住宅は窓が開けられないから息苦しい。』と前に行った建築会社から聞いた。」という方も。

 

うーん、これはヒドイです。

 

 

 

誤解も多いので、解説しますと、

 

まず、高気密住宅だからと言って、窓を開けてはいけないなんてことはありません。

 

特に春や秋など気候のよい季節は積極的に開け放って頂いてOKです。

 

ちゃんとした高気密住宅は「窓を開けなくてもキレイな空気で365日生活ができる」家です。

 

「開けてはいけない」のではなく、「開けることも、開けないことも選択できる」んです。

 

気候のいい時期に「開けない」という選択をする理由は、花粉症や黄砂、PM2.5などの外部環境の問題が大きいです。

 

そこが気にならなければ、開けて頂いて全然OK。

 

と言っても、ほとんどの方が暑い寒いを感じたくないから高気密にするので、実際に、夏冬は窓を開けずに換気は機械に任せてしまうんですが。。。

 

さらに付け加えると、気密施工ができていないと、全館空調や健康住宅をつくる事はほぼ不可能になります。

冬暖めた空気は外に逃げてしまうし、外の冷たい空気とぶつかる部分では結露を起こし、木造の構造体にダメージを与えます。

さらに結露はカビ、ダニ、ハウスダスト、アレルゲンをつくります。

問題マシマシになっちゃいます。

 

 

さて、問題は2つ目の意見です。

 

高気密住宅は息苦しいのか・・・

 

もちろん、そんなことはありません。24時間、機械が換気していますから。

ただ、使い方を間違えると息苦しくなることがあります。

 

危険なのは高気密住宅内で、直火を使う行為。

というと、ピンとこないかもしれませんが、一般的に言うと「ファンヒーター」です。

一般的に使用されているファンヒーターは、灯油を燃やした『排気ガス』をファンで吹き出すという、世にも恐ろしい機械です。

24時間換気は、2時間に1回、家中の空気が入れ替わる風量で、空気の出し入れをしています。

これ以上の勢いで、室内の酸素を使っていくと、息苦しくなります。

つまり酸欠です。

ファンヒーターを使いたい場合は、「FF式」という、排ガスを屋外に排気するタイプを使用しましょう。

 

 

 

ちなみに、高気密住宅と言っている中にも問題がある建物って意外とゴロゴロあることは知っておいた方が良いかもしれません。

私の知っているヤバイ高気密住宅は大きく3つに分けられます。

 

|杷とのバランスが悪い。

高気密住宅は、高断熱という言葉が付いて、高気密・高断熱住宅とひとくくりにされる事が多いです。

その理由として、どれだけ気密をとっても、しっかりとした断熱施工ができていないと換気を止めたくなるリスクが生じます。

長くなるので詳しくは、以前書いたブログ(換気は止めちゃダメ)にて。

ちなみに、断熱性が高いけど、気密性が低い建物は、壁の中の結露や、各室の温度差が出たりしますので、危険です。

 

換気計画が微妙。

24時間換気扇の位置や、吸排気口の位置、設置数、配管バランスなど、建物の状況に合わせて考える必要があります。

うまくできないと、建物容積分の空気の入れ替えはできても、建物の隅々までの入れ替えができません。

結果、空気がよどんだ部屋ができたり、結露の多い部屋になったりと、害を及ぼすようになります。

 

そもそも高気密なのか?

自社で作っている住宅が高気密かどうかわからないけど、とりあえず高気密住宅という表現が一般化したからカタログに書いてみた。という建築会社。

高気密住宅になるかどうかは、図面だけではわかりません。施工精度がすべてです。

さらに、施工後、気密測定試験を一棟行うことによって、その建物のC値(気密性能の値)がわかります。

つまり、気密性能を数値化することができます。

現在、機械での計画換気をするにあたって、最悪でもC値=1.0、理想的にはC値=0.5以下と言われています。

実際にその性能が出せているかどうかは、気密測定試験を行わないと分からないのです。

 

 

残念ながら、断熱性能同様、日本の建築基準法には、住宅の気密に対する最低限の基準すら存在しません。

 

建てるご家族が、気密性を確保できる建築会社かの判断をしなければなりません。

 

と言われると、難しそうに感じてしまいますよね・・・

 

 

 

 

でも、判断は意外とカンタン。

 

ひとつは、「全棟気密測定」しているかどうか。

 

もうひとつは、建築会社の基準として、C値=1.0以下を公言しているか。

 

その2点だけ。

 

そこだけ確認できれば、「気密について」は自信のある会社と判断できるはずです。

 

必ずチェックしてみて下さいね。

 

 

 

hiroyuki

 

オーナーの皆様、ゴメンナサイ。アップデートしちゃいます。

  • author: oustam
  • 2019.03.21 Thursday

 

アップデート。

 

意味は、「システムや情報を最新のものにすること。」(Google検索)

 

パソコンやスマホも定期的にアップデートされることで、その時代やタイミングで最も使いやすい状態にしてくれます。

 

実は家づくりも同様で、その時代や状況によってアップデートされています。

 

それは、法令の変化であったり、技術の進化であったり、はたまたエネルギーの変化であったりもします。

 

近年で大きな変化と言えば、やはり東日本大震災があげられます。

 

原発での発電は他の方法以上に、動かしたり止めたりすることが容易でない為、東京電力を中心に深夜に余ってしまう電力を安くすることでより使ってもらおうという方針が進められ、電気温水器や蓄熱暖房機など深夜のエネルギーを利用する機器が多く使われていました。

震災以降、原発が止まったことで、深夜の電気料金が増加しました。

結果、深夜型機器の中でも、エネルギー消費効率が悪い機器については、ほぼ使われることがなくなりました。

 

オースタムも、震災以前は蓄熱暖房機を全館暖房の核としていましたが、このエネルギー政策の転換により、より効率が良く安全性の高い「エアコン」による暖房への変更=アップデートする必要が起こりました。

今では、お客様の電気料金の負担を考えると蓄熱暖房機を提案する工務店はほぼなくなったのではないでしょうか。

 

併せて震災以降、地震対策としての耐震等級3相当の家づくりというのも、意識が高まりました。

 

オースタムとしても、私が自宅を建てて住んでみることで明らかになったウィークポイントの改善をしたり、FAS工法の専用部材が良くなったり、さらに大きかったのが、2017年にスイス・オーストリアへの視察に参加させて頂いたことによって、素材についての考え方が変わったり、もちろんなど、得た知識、重ねた経験からTシャツの家としてもアップデートを続けています。

 

オーナー様たちからは、「今建てている人、うらやましー。」なんてよく言われます。

気持ちはよくわかります。
5年前に自宅を建てた私自身、すでに今の仕様で建てたオーナー様たちを羨ましく思いますから。
(というか、15年以上前の家でも冬季室温設定20度の全館空調なのですが・・・)

しかし根幹は、快適な暮らしをしていただくことで、家を愛して、永く住み続けてもらうためのアップデートです。

 

先日ブログで、「怒っていたんです、省エネ基準義務化ナシの件」を書きましたが、

この義務化ナシに賛成した人たちの代表コメントによると、

「省エネ計算ができない。パソコンに設備投資できない。ましてやパソコンが使えない。」など驚愕の理由が述べられていました。

 

(写真は、M's構造設計代表 佐藤氏facebookより抜粋)

 

アップデートするつもりはさらさら無い様子です。

 

家は人の命を守るシェルター。

寒さや天候から身を守り、快適な家族の営みを続けるための基盤です。

だからこそ、住宅をつくる者は常にアップデートし続けていく義務があります。

 

私が学ばせて頂いている、知識・経験の高みにいる方々ほど、満足せずにさらに高みを目指しています。

オースタムも、新たなオーナー様がさらに新しいオーナー様を羨んでいただけるように、思考し続け、アップデートし続けます。

 

これからオーナーになる皆様に先に言っておきます。

「ゴメンナサイ。アップデートしちゃいます。」

 

 

hiroyuki

 

 

知らない方が良かった・・・でも。

  • author: oustam
  • 2019.03.14 Thursday

先日人助けをしました。
 

 


 

 

と言っても、事故や病気の方を助けた訳ではありません。
 

 

以前、書いた「高気密・高断熱は暖かいという幻想」というブログ。
 

 

その中で建て替えを検討されていた、住宅情報誌の営業をされているI氏。
 

 

設計契約のされていましたが、解除して、気密断熱を得意としている建築会社に相談しなおしたそうです。
 

 

もともと、暖かい家にしたくて建て替え計画が始まったのですが、よりhappyな家にしたいと視野狭窄に陥っていました。

(視野狭窄についてはブログ「あの頃の情熱おぼえていますか?」に詳しく書いてあります。)
 
それが、本来の目的を取り戻すことができたようです。
 
奥様との話し合いも円満にできたようですし、これからhappyな家づくりができるのではないでしょうか。
オースタムの施工範囲外なので、工事はしませんが、完成したら見学させていただく約束を取り付けました。
 
さて、その報告を受けたときに言われたひとことがコレ。
 
「住宅の温熱性能について、知らない方が良かった。
  知ってしまう事でより詳しく知ろうと、アレもこれも調べてしまう。考えてしまう。」
 
その通りです。住宅の温熱性能については、知ったが最後、「沼」です。
 
悩むこと必須。比較すること必須。判断すること必須。
 
家づくりが頭のスミに常について回ります。
 
これ、悪いことだと思いますか?

 
住宅を建てるのに、かかる費用。多くのご家族がよく仰るのが「人生で一番大きな買い物」。
その表現自体はあまり好きではありませんが、実際に人生で最も大きな資金を運用することになります。
 
それを、悩まずに、比較せずに、判断できる方の方がある意味、異常かもしれません。
 
中には、営業さんの人柄だけで家を決めてしまう方もいらっしゃいます。
そんな方は、とても優しい方です。日本の住宅建築を信用されている方。
どこで建ても、快適で安心な暮らしが約束されていると信じていらっしゃる方。
 
しかし、残念ながら、こと住宅の快適性に関しては、日本は後進国です。
普通に家を建てると、「暖かい」は付いてきません。
 
だからこそ、建てる方も自身で学ぶ必要があります。
ご自身が納得のいく判断ができる程度には。
 
「それを教えるのは、建築会社だろ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
建築会社は建築会社ごとに、自身の信じる「お客様の幸せ」を追求しており、ベクトルが全く違う場合があります。
 
設備にこだわる会社、木にこだわる会社、断熱にこだわる会社、自然素材にこだわる会社、価格にこだわる会社 etc.。
その中でも、一番の特色は「ココ」というものがあります。
ブログ「決め手は何か」でも書きましたが、その建築会社がこだわって続けているからこそ、強みとして持っている「モノ」、それが特色になります。
その特色を家を建てるご家族が見極める必要があるのです。
 
「知らなかった方が良かった。でも、知ったから納得いくまで考えられる。」のです。
 
家族のために、計画を一度白紙できたI氏の判断は素晴らしいです。
 
悩んで、納得して、最後は信頼して家づくりすることをオススメします。



 

hiroyuki

 

南側の窓はペアガラスが良い?

  • author: oustam
  • 2019.03.10 Sunday

日中暖かい日が増えてきましたね。

 

宇都宮も花粉の大量発生とともに、ちょっとずつ春を感じる季節となりました。

 

さて、この時期の高気密高断熱住宅に起こりやすい問題としては、オーバーヒートがあります。

 

まだまだ朝晩寒いので、エアコン等で暖房をしているのだけれど、日中は太陽熱がしっかり入ってしまい室内の温度が想定よりも上がってしまうなんてことがあります。

 

5年前に建てたわたしの自宅も、天気がいいと室温が26℃超えてしまうことがあります。

 

原因はとてもシンプル。南側の大開口の掃き出し窓からの太陽熱です。

私の自宅は昔の仕様のため、ペアガラス。

軒が1m出ていますが、このブログを書いている 3/10現在で、宇都宮の南中高度は49度、午後2時になると39度まで下がってきて、しっかり室内に熱が入ってきます。

 

もちろん、沢山入ってくれれば、室内で蓄熱されて、その日長い時間暖房エネルギーの消費を抑えることが可能ですので、省エネの観点からみると良いことに感じます。

しかし26℃超えてくると、快適なあたたかさを超えて、「ちょっと暑い」になってきます。

 

というのも、宇都宮は全国的にも稀に見る日中の温度差が大きい地域。

昨日、群馬県の業者さんが遊びに来た時も、

「高速道路で来ましたが、宇都宮入った途端、日差しが暑くなりますね。車の空調を冷房にしちゃいましたよ。」

なんて言っていました。

 

宇都宮近辺に住まわれている方ならこの時期、車内の温度が上がりすぎて冷房にするなんて、当り前に体感されていることだと思います。(花粉症じゃない方は窓あけますよね。)

 

朝晩寒いけど、日中暑くなる。そんな地域だからこそ、室内の温度変化を小さくしてあげる必要があります。

結果、南側もトリプルガラスにする必要があるのです。

 

軒をより深くする方法もありますが、室内が暗くなりやすいので、さらに採光方法を検討する必要が出てきます。

であれば、シンプルに窓から直接入る熱量を少なくしてあげて、保温性能を高めてあげる事で、室内の温度管理をしやすくした方が、暮らす人からすれば快適性が上がります。

 

 

もちろん先ほど話題に挙げたように、省エネを優先したり、イニシャルコストを小さくしたい(実際そんなに大きな差ではないですが…)、ペアという選択肢もあるとは思います。宇都宮でもそういった考えの住宅建築会社さんはまだまだ沢山いらっしゃいます。

 

しかし、暑い・寒いと感じない状態に近づけたいという考えの元、家の中の温度変化を小さくしたいという、宇都宮近辺での住宅であれば、トリプルガラスを使用するほうがメリットが大きいと考えます。

もちろん、土地の形状、道路付け、近隣環境、近隣住宅の配置、など外部要因にもよりますけどね。

 

オースタムの場合、私の自宅でペアガラスでのデメリットを知ってしまったので、

現在のご提案については、基本的に全窓トリプルガラスになっております。

 

 

hiroyuki

 

工務店の価値とは・・・

  • author: oustam
  • 2019.03.07 Thursday

オースタムは、地域工務店と呼ばれる、新築や大規模なリフォームだけでなく、トイレの交換や暖房機の入れ替え、鍵の取り換えなど、補修を含むメンテナンスも行っています。

 

中には、「小さい工事で相談してゴメンね。」なんて言いながらご相談いただく事もありますが、工事の大きさは関係ありません。

病院に行って、風邪でも、インフルエンザでも、もっと大きな病気でも、同じように対応してくれます。

地域工務店も同じで、住まいの掛かりつけ医のようなもの。

気になる症状があるときは遠慮なくご相談いただきたいのです。

 

さて、最近インターネットで探すと、色々な専門工事店が見つかります。

例えば、「お風呂の乾燥暖房機が壊れたので入れ替えたい」と考えたときに、インターネットで検索をすると、乾燥暖房機が得意な工事店がたくさん見つかります。標準施工費が表記してあり、内容も分かりやすい。

場合によっては、はずした既存の機器は一般ゴミとして処分できます。なんて感じで安くするポイントを作ったりして流石です。

実際に地域工務店に依頼するよりも価格も安い場合が結構多いです。

 

 

では、地域工務店に相談するのは時間の無駄なのでしょうか?

 

ここで考えるべきは、お客様自身がどんな状況にあるかです。

 

例えば、入れ替えたい機器の種類も比較検討を重ねて十分に理解している。

さらに、それが設置できるかどうかも、自身で確認・判断ができる。

 

そんな状況やモノであれば、安いインターネットで探した業者さんで十分納得できるはずです。

イメージとしては、薬局で薬を買う感じ。

 

 

熱があって、喉が痛いので、風邪だろうな。市販薬で治そう。

経験上わかっている場合、それでも十分有効です。

 

ただし、なんだか悪寒の具合がいつもと違う。めまいも・・・

原因や対処が見えない場合、病院へ。

総合的に調べることになります。

風邪だと思っていたけど、原因は生活習慣からくる耳が原因だったとか。(経験した話。)

これは掛かりつけ医と生活習慣について問診や検査をしないと特定できません。

 

地域工務店は掛かりつけ医。

地域工務店の価値とは、一緒に解決方法を考えることです。

 

 

お客様の暮らし方を聞いて、

「A案を希望しているようだけど、ここに困っているなら、B案もあるけど、どうかな?」

と相談できること。

 

例えば、お風呂に暖房機をつけたい。

理由は、お風呂場が寒いから。

では、対処療法として暖房器を設置するだけではなく、

根本治療として断熱しましょうという総合的な判断もできます。

 

結果、提案したB案にならなくても、お客様は可能性を広げることができます。

もちろん、お客様のA案一択となる場合もありますが、そこをプロとして色々な可能性を考慮して一緒に考えるからこそ、その一択が安心につながります。

 

どこで家を建てたとしても、買ったものだとしても、家のメンテナンスが必要な時期は必ず来ます。

 

ドラッグストアで市販薬を買って対処する事もあるかもしれませんが、

病院で診てもらう必要があるかどうかの判断はしっかりと行ってください。

 

手術が必要なことになる前に・・・

 

 

 

hiroyuki

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怒っていたんです。省エネ基準義務化ナシの件。

  • author: oustam
  • 2019.02.14 Thursday

皆さんも、報道などでご覧になっているかもしれませんが、住宅の「省エネ基準義務化」がナシになるという話。

昨年12月の話で、今更という方もいるかもしれませんが、

少し時間が経って、気持ちの整理がついてきたのでちょっと書いてみようかと。

 

本来2020年までに、新築住宅について省エネルギー基準への適合を義務化するという方針が閣議決定されてはや5年。

業界もだいぶ準備してたはずなんですが、サクッと立ち消えになりました。

 

なぜ怒っているかというと、もともと義務化される基準は、正直大した断熱レベルではなかったのですが、

これまで断熱に対して、義務が全くない、つまりはスカスカでもOKのやりたい放題だったものが、少しでも改善されることで、新築したのに死ぬほど寒いという被害を被るご家族が少なくなるのでは、と思っていました。

 

そもそも義務化見送りの理由が、

ヾ霆爛譽戰襪侶物がまだ60%位だから、このまま義務化すると市場が混乱する。

適合するための投資回収期間が20年以上かかるから、建築主にとって投資効率が低い。

C羮工務店、設計事務所で、省エネに習熟していない奴が結構いる。

た恵朷鐃瑤多いから、申請するもの審査するのも体制が整わない。

 

とのこと。

 

考えてみましょう。

 

残念ながら、ヒートショックで亡くなる方は、交通事故死の4倍以上、年間19,000人を超えます

命を取り留め、後遺症を残すケースまで含めるとその10倍じゃきかないくらいと言う有識者もいるくらい。

 

近畿大学の岩前教授の調査では、断熱グレードの高い家に引っ越すと、疾患が改善する効果がる事もよく知られています。

また、海外に目を向けると、英国保健省は、住宅の夜間の最低温度を18℃とし、それ以下の場合、呼吸器系疾患や循環器系疾患を起こすリスクがあり、基準を満たさない住宅に対して、改修や解体などの命令が出される事があります。

その他ヨーロッパ諸国でも、住環境、特に温熱環境については、健康リスクと直結している事がわかっているため、結構厳しい基準があります。

また、最近日本でも、国土交通省のスマートウェルネス推進事業の断熱改修と健康調査の中間発表では、

室温が低い家に住む人ほど高血圧になる確率が高いことや、動脈硬化指数と心電図異常所見が多いこと、なども報告されています。

 

つまり、『寒い家』が多く人々の健康を害している現状です。

そこに対して、「市場が・・」とか、「投資効率が・・」とか、「体制が・・」という理由が本当に通用するのでしょうか。


もちろん、投資効率なんかには、さらにツッコミたいことがいっぱいありますが。

 

 

最後に、建築基準法関係法 法令集の第一章 第一条に以下のように書いてあることを知ってください。

 

「この法律は、建築物の敷地、構造、設備用途に関する最低基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資する事を目的とする。」

 

 

 

 

 

hiroyuki

経営者と話せない建築会社はどうすればいいの?

  • author: oustam
  • 2019.02.07 Thursday

私がブログの中で、複数にわたって「経営者と話すことが重要」とお伝えさせて頂いております。

その理由は、以前も書いた通り、お客様の家を建てることに対しての『思い』や『こだわり』を知ってもらうためです。

社員だと、そこに至るまでの『思い』をすっ飛ばして、「こう言え!」と教育されたものを伝えるスピーカーでしかなくなってしまいます。

 

ただ先日お会いした方に言われたのは、

「大きい建築会社で考えたときには、経営者から話を聞くなんて無理。ただの大手つぶしだろ?」

 

うーん、もちろん否定はしませんが、何千万円という、人生を左右する事をするのだから、そのくらいの気概で家づくりをしてもいいのではないでしょうか。

とは言え、忙しい大きな建築会社の社長と面会するのは簡単ではないので、他に建築会社の得意分野をズバリ知る方法がないか考えてみました。

 

そして思いついたのが以下の方法です。

手順がとっても大切なので順番通りにおこなってくださいね。

 

まず大事なのが、

,桓身がナゼ家を建てるかを改めて考えて下さい。

家づくりをする中で優先順位を紙に書いて1位になるものを確定してください。

 

例えば、〆の家が寒いから暖かい暮らしをしたい → 冬暖かい家

 

こんな感じ。コレをちゃんとやらないとこの後の作戦がうまくいきません。

 

次に、

5い砲覆辰討い訛膽蠏築会社に行く。

い修硫饉劼納宅を建てた社員が担当するようお願いする。

ヂ莪貔次◆屬覆爾修硫饉劼撚箸魴てたか?」単刀直入に聞く。

 

どうでしょう。

 

もちろん、「自分が勤めている会社だから。。。」と答える方が多いでしょう。

ノルマもあるし、立場もある。

でも、本当に満足した家づくりをされた方であれば、喜々として語ってくれるはずです。

その『最初に語る、理由』コレを聞き逃さないでください。

 

『冬、めちゃくちゃあったかいんですよ。』

『あったかい暮らしをしたくて。』

 

こんな言葉を語ってくれたら、ご自身の要望の第1位とピッタリなので、選択肢のひとつにします。

他の理由だった場合、自身の希望する家づくりとギャップがあるので、選択肢からはずします。

 

もちろん、ご家族によって建てる意味、優先順位は違います。

しっかりご確認を。

 

建築会社側もデザインであったり、価格であったり、設備、アフターサービス、コスパ、ネームバリューいろいろな得意分野があります。

ただ、本当の意味でその住宅業者が得意としている、尖っている分野があります。

すべてにおいて100%スペシャルな建築会社があれば、すべての住宅はその建築会社一択になってしまいますから。

 

だからこそ、建築会社の内部にいて、自宅を建て人の『第一声』が重要ですし、

それを聞きときに判断できるだけの、ご自身の優先順位確定です。

 

営業さんとは言え、自身の希望の家づくりと業者選定のマッチングがうまくいけば、幸せな家づくりとなります。

逆もしかり。

 

『自分が勤めている会社ですからね。あははは。」で終わる営業さんがいれば、それは家族を犠牲にしたノルマの一棟かもしれません。まぁ、大手の営業さんで、そんな物言いをする方はいらっしゃらないかと思いますが。

 

 

 

人生を左右する大きな選択、だからこそ、はじめての相談でも、担当を指定するくらいのお願いは聞いてくれるはずです。

社長に合わせてくれ!!よりは実行しやすくありませんか?

 

会社の「中の人」が自分の家を建てて、暮らしてみるからこそ、そこに垣間見えるものは大きいですし、

逆に、暮らしていないと、それはセールストークにしかならないのかもしれません。

 

ご自身がナゼ家を建てるかを見つめ、実際に建てた「中の人」の本音と合うかで判断する。

 銑イ離好謄奪廖⊆蟒腓大事。そして、ちゃんと会って話すことが大事です。

 

 

 

hiroyuki

見極めるために聞いてみよう。

  • author: oustam
  • 2019.01.31 Thursday

インターネット使ってますか?


現在60代以下の方であれば、その多くがスマホを含めインターネットの恩恵を受けているかと思います。
自宅にパソコンがない方でも、タブレットやスマートフォンの利用のために宅内にWi-fi(無線LAN)を設置する方が大多数です。

この機器どこに置いていますか?


賃貸などではLANの引き込み口がもともとある場所にしか設置できませんが、自宅を新築する場合は違います。この場所も自分たちで決められちゃいます。


しかし、コンセントなど普段使うものと違って、設計の人に聞かれてもイメージできず、言われるがままリビングに設置してしまったなんて良くあることです。

しかしのこの機器以外とかさばります。LANケーブルの引き込み口まわりに、食パン4枚切りサイズの機器を縦置きに2台、それらをつなぐケーブルにコンセント、しかも電源はACアダプターなので、配置する場所はもっさりごちゃごちゃ。リビングまわりに計画すると、生活感のかたまりのような場所ができあがります。

 


電材メーカーからは分電盤付近に一緒に設置するボックスも発売されていますが、以外と値が張るため、利用される方もあまり多くはありません。

では、LANの引き込み口をどこに持ってくるかというと、


収納の中やクローク、パントリーなど。
できれば普段利用しにくいような、高い位置の棚の上にすると、普段の生活の邪魔になりません。
私の自宅も、リビングの裏側にあるファミリークロークの棚の上、普段手の届かない天井付近につくっています。普段操作するものではないので、それで十分。
 

もちろん、オープンな場所でなくなると、多少回線速度が落ちるデメリットもありますので設計者との協議は必要です。
 

 

特に最近は、NetfrixやFulu、プライムビデオなど動画配信サービスのボタンがテレビリモコンに標準搭載されていて、テレビにLANを刺したいという方や、PCゲームが好きで回線速度が必要という方は、上記の場所から分岐して、有線でしかも壁の中に隠蔽して配線する事も可能です。
 

 

インターネットが生活必需品になっているこの時代、その使い方もライフスタイルによって変わっています。

それぞれの家族の暮らし方に合わせたご提案が必要になる時代です。
 

もちろん生活家電も変化していて、例えば、掃除機なんかも、昔ながらのキャニスター型から、ルンバのようなロボット型、コードレススティック型と変遷しています。

 

タイプによって、想定するコンセントの位置や高さの設定が変わってきます。
 

 

もちろん先々、機器がどこまで進化するかはわからないので、新築時にすべてに対応する設定は難しいかもしれません。

しかし、拡張性を残すことは重要です。
 
例えば、2×4という家の建て方をすると、配線や機器などの増設、追加に対して非常に手間がかかったり、露出配管が必要になることがほとんどです。
また、グラスウールや、セルロースファイバーブローイングなど、外に面している壁に防湿シートを張って湿度対策をする断熱方法をとると、穴をあけて配線や機器設置することで、結露や気密の問題が起こることがあります。
 
時代と共に家電や機器が変わるのは当たり前。
見た目がかっこいい家でも、モノが入ると印象が変わります。
そこに対して、どんな考えをもって設計しているか、ご自身の建物を設計してくれる人に直に聞いてみると、オモシロイ答えが聞けるかもしれません。


 
hiroyuki