猫さんと暮らす家づくりって、とっても幸せ。

自宅リフォームもひと段落して、大工さんのでは入りが無くなりました。

 

約2週間工事が続き、愛猫のししゃもさんもお疲れのご様子。

 

やっと、落ち着いてお昼寝できる日々がもどってきて、落ち着きを取り戻してくれました。

 

 

 

近年、オースタムに新築のご相談を頂くクライアント様で、「新築後、猫さんを迎えたい。」「今一緒に暮らしている猫さんとより快適に暮らしたい。」という割合がとても増えたことに驚きます。

 

現在工事を進めている物件は、「迎える派」。

 

プランニングを進めさせて頂いているご家族は、「今一緒に派」。

 

猫さんを好きな方と住まいづくりができるのは、本当にうれしいことです。

 

やはり現代、共働きも多く、家を空けている間に猫さんたちが寒い思いや暑い思いをしないようにしてあげたいという愛猫家さんの声は大きく、住む人だけでなく愛猫のためにも、住まいの快適性を高めたいと考えていらっしゃいます。

 

また、猫さんと一緒に暮らすことを考えた時に障壁のひとつであるニオイの問題も、断熱性と共に気密性、換気計画をしっかり行う事で、解決しやすいので、安心感が高いのかもしれません。

 

また、全館空調であることで室内を区切る必要がないことは、家の中での猫さんの行動範囲を制限することがないので、これも相性がいい所以です。

 

あとは、猫さんの基本的な性質に合わせつつ、同居する人間がストレスなく暮らせるプランニングをしていくだけ。

 

もちろん、今一緒に暮らしている猫さんがいらっしゃるのであれば、その性格や頭数を鑑みつつ、加えて、先々を見据えつつゾーニングやキャットステップやトイレスペース、セーフティーゾーンなど造作を含む計画を行います。

 

 

床などの仕様については、股関節脱臼など足腰リスクが出やすい種類がいるワンちゃんに比べるとシビアではない所は、住む人にとってありがたい所かもしれません。

 

何にせよ、人と同じように彼らの暮らし方があるので、同居する意識があった方が、暮らし始めてからお互い安心です。

 

 

もちろん、思いもよらず猫さんを迎え入れるケースはあるので、後から暮らしを合わせてあげることもあるかもしれません。

 

私が子供の頃、初めて猫さんを迎え入れたのは、捨て猫からでした。

 

そのため、あとから家の帳尻を色々と合わせましたが、そこからできる事と、できない事ってのは、やっぱりあります。

 

 

だからこそ、能動的に「迎え入れたい」と思われているなら、最初ににチューニングしておくのが良いですね。

 

大事なのは、大手HMさんがよくやる、「ペット対応のアノ製品やコノ製品を入れましょう」という事ではなく、そもそも「どう暮らしてもらうか?」「ストレスを少なくしてあげるには?」という、

 

先々お子さんが生まれるご家族が、お子さんの成長を考えてプランニングするように、同じように考えてあげる事が重要だと思います。

 

 

猫さんがいる暮らしは、いいですよぉ。

 

ストレスを吸い取ってくれますよぉ。

 

 

 

あ、もし迎え入れたいと思ったら、是非譲渡会などでフォーリングの合う子を探してあげてくださいね。

 

 

 

hiroyuki

 

 

実は...自宅をリフォームしています。

3月に入ってまた雪。

 

毎年、宇都宮では3月に入って1回は雪が降るので、スタッドレスからノーマルへの交換をぐっとこらえて正解でした。

 

暖冬暖冬言いながら、ここへ来て本格的な真冬気温、住宅の快適性が試される時期です。

 

この寒い時期に、実は自宅をリフォームしています。

 


私が家を新築して10年が過ぎました。

 

当初、お客様にご提案していた仕様で家づくりをしました。

 

しかしその後、ヨーロッパの住宅建築状況を現地で学ばせてもらう機会があったり、世情が変わったりと、自身の経験値、価値観も変化しました。

 

ご提案の根っこは何も変わっていないのですが、今現在ではオススメしていない仕様もアレコレ出てきました。

 

それを自宅見学会では赤裸々にお伝えしちゃっているんです。

 

だからこそ、今新築工事を建てさせて頂いてるオーナー様が羨ましく思えて仕方ありません。

 


特に、感じる羨ましポイントは、「床」。

 

私の自宅は、当時猫さんとの暮らしのなか、キズのことも考えて俗に言うシートフローリングにしました。

 

シートフローリングをざっくりいうと、木の粉を固めた素材の表面に木目調のプリントシートをはって木っぽく見せた床。

 

キズがつきにくかったり、本物にはありえない微妙なニュアンスカラーがあったりという利点があります。

 

この中の1色がドンピシャで好きで選んでしまったのですが、これが今思うと大きな差を生んでしまいました。

 

現在では、基本提案は無垢床。

 

猫さんがいても同様です。

 

シートフローリングは提案していません。

 


その理由が「体感」。

 

オーナー様宅を建築させて頂いて、見学会などで無垢の床に触れていると、自宅と全く違うことを再確認します。

 

だから、「床リフォーム」することにしました。


といっても、プリントフローリングだけを剥がして・・・なんて工事不可能だし、予算の都合もあるので、既存フローリングの上に、6mm厚のチーク無垢材のオイル塗装品を貼ることに。

 

 

この工事自体も、大工さんにとっては大変。

 

室内のドアや引き戸との兼ね合い、巾木や框の納まり検討など、考えること多数。

 

特にオースタムの家って、床を見切らないので、ワンフロアすべて床が繋がって行きます。

 

回遊動線だから、アッチ側とコッチ側から回ってフローリングの幅が揃うように調整しながら・・・

 


でも、その甲斐あって裸足の体感が劇的に違う暮らしに。

 

たった6mmの厚み、しかもシートフロアへの上張り。

 

どこまで効果が出るか、ちょっと不安でしたが、ちゃんと効果ありました。

 

お風呂上がりの足の裏がストレスフリー。

 

 

既存のシートフローリングと裸足で乗って比べてみると、床の表面温度は変わらないのに、無垢の方が足裏の体感温度が2℃くらい温かく感じる。

 

文字で書くと、「その程度かい!」って内容なのですが、床って家に居るときほぼ常に触れ続けている場所なんです。

 

常に違いを感じられる。

 

感動♥

 

床が如何に暮らしにおいて重要な部位か、あらためて実感できました。

 

やっぱり、表面の仕上げが重要なんですね。

 

無垢材でも、ウレタン塗装にしてしまうと、ここまでの体感差は得られなかってでしょうね。

 


ちなみに余談ですが、「無垢床だから家が暖かい」って売り文句がいまだにありますが、あれ、ウソです。

 

床の材質だけで上がる冬の体感温度は、前述した通り2℃程度。

 

床の表面温度が10℃だったら+2℃足したとしても、たった12℃です。

 

冷たいのは変わりません。

 

建物としての、断熱性や気密性、空調機器選定などの根本的な設計がなければ、誤差に等しい差になります。

 

なので多くの場合、「無垢床にリフォームして温かく暮らそう!」と考えるくらいなら、断熱や気密、空調機器の選定に予算を割いたほうが、間違いなくコスパはいいです。

 

 

私の自宅は、お客様に見学していただく、リアル展示場も兼ねているからこそ、「床」の材料選定の大事さをお伝えするツールとして必要なものでした。

 

お仕事として、住みながらのリフォームをさせて頂くことはあっても、いざ自分がリフォームしてもらう立場になってみて、感じ方が変わりました。

 

お金かかったけど、やってよかった。

 

 

床面って、見える面積が大きいので印象がガラリと変わります。

 

その他にも、ちょいちょい手を加えるので、工事完了したら、どんな風に変わったか、見に来てくださいね。

 

 

 

hiroyuki

禁止しちゃうのが一番ラク。でもそれだけでいのか考えされられた時間。

今日は徒然なるままに、現場で思ったことを。

 

家づくりの参考になる話じゃないので、読み飛ばして頂いて全然OK。

 

 

 

先日、オーナー様宅の補修工事立会いに伺いました。

 

某水回りメーカーのメンテナンススタッフに来てもらっての修理。

 

内容的には、小一時間で終わる想定でいたですが、思ったよりも時間がかかっていたので、作業のジャマにならない程度に声をかけてみると、

 

「会社の指示で、カッターを使えなくて・・・」

 

今回の補修にあたっては、既存のコーキングを取り除く必要がある。

 

この作業、一般的にはカッターを使用して行うのだが、カッターでの作業時に製品に傷をつけてしまう事例が頻発したことから、カッターでの撤去作業が禁じられたとのこと。

 

ヘラを使って、こそげ取る。

 

手間がかかる。そして消しゴムカスのようなクズもたくさん出る。

 

養生、作業、片付け、全体通して2倍くらいの人的コストがかかっている。

 

これが、もしお客様負担のメンテナンス工事だとしたら、時間=費用で考えた場合、お客様の費用負担が大きくなるということ。

 

ちなみに、蛇口メンテナンスに際しても、一般的には、蛇口のすぐ下の止水栓で水を止めて行うのだが、これも禁止され、屋外の大元の止水栓を締めるというルールに変わったそうだ。

 

これも、蛇口下で対応できれば、家の中の他の蛇口から水の使用が可能だが、元を締めたら、作業中にお客様はトイレを含め、水を全く使用できなくなってしまう。

 

どちらも不利益を被るのは、お客様である。

 

 

問題が起こった場合、再発防止に向け対応策を練る。

 

カッターの件の場合は、正しい作業方法の共有によって改善を図り、合わせて技能の向上を図れなかっただろうか。

 

もしかしたら、すでにやってダメだったのかもしれない。

 

でも、もしかしたら大きい組織だから、禁止してしまう方がラクだったのかもしれない。

 

あくまで想像してみただけ。

 

ただ、世の中的に、現場ルールで禁止することで、ラクに管理しちゃうケースってとっても多い。

 

 

例えばタバコ。

 

私は今、喫煙者じゃないけれど、嗜好品としてタバコを嗜むことは否定しません。

 

もちろん、くわえタバコで作業をしたり、工事中の建物内でタバコを吸うなんてのはありえません。

 

でも、マナーとルールを守っての喫煙であれば、休憩の範疇でアリですよね。

 

そのために、何がマナーでどこまでがルールなのか、オースタムと職人さんでしっかり線引きする必要があります。

 

でも、その価値観の共有ってとっても大事。

 

 

今どき意外とよく聞くのは、建築地の工事敷地内全面禁煙。

 

で、職人さんが敷地の外の道端で、タバコ吸っちゃってたりするパターン。

 

建築会社からすれば、禁止しちゃうのが一番ラク。

 

特に、職人さんが入れ代わり立ち代わりで、たくさん棟数やってるビルダーさんは価値共有とか言ってられないですもんね。

 

 

でも、暑い中、寒い中、力仕事や気を張った作業をする職人さん達。

 

休憩するときは、ちゃんと休んでパフォーマンスを発揮してほしいですよね。

 

 

「カッター禁止」禁止する側からすると言葉にするだけだから簡単なこと。

 

でも、現実の作業では大きなこと。

 

お客様や近隣、他の協力業者に迷惑をかけないように自身の工事をおこなうモラルやマナー。

 

絶対に禁止すべきことと、線引ラインを明確にして許可すべきこと。

 

それぞれの立場とや価値観。

 

ほんの数時間のメンテナンスの間、考えさせられる時間でした。

 

 

hiroyuki

 

 

自分の家を作る人の顔がわかるって大事だと思いません?

2月なのに最高気温18度。

 

暖冬にも程がありますよね。

 

かと思ったら、翌日は雪。

 

極端すぎてヤバいですね。

 

体調崩さないようにしましょうね。


 

さて、そんな気温の上下のなか、先日B様邸の着工研修会を行いました。

 

私のブログを読み続けてくださっている方は、「またその話?」と思うかもしれませんが、大事なことなので、数年に1度リバイバルで書き続けています。

 

さて初めて着工研修会という文字を読んだ皆様、いらっしゃいませ。


 

家づくりにおいて、性能やデザインはとっても大事です。

 

もちろん、建築会社も大事ですし、提案されるプランだって大事。

 

それに匹敵するくらい大事なのが、実際に建物を施工する職人さんです。

 

彼らナシには、どんなに理想的なプランも絵に書いたモチ。

 

具体化してくれるのは彼らの実力にかかっているんです。


 

のハズなんだけど、建築会社と住宅の打ち合わせをしている最中に、

 

「私の自宅建築では、大工さんは誰になりますか?電気屋は?設備屋は?」

 

なんて聞いたときに、どこまで答えてくれるでしょうか。

 

工事日程が決まって、自分の家をどんな人が施工するのか知る機会があるでしょうか。


 

あまり聞いたことがないですよね。

 

でも、あるんです。

 

それが弊社では、「着工研修会」。


 

簡単に言ってしまえば、施主様と協力業者の顔合わせ会です。

 

 

基礎、電気、設備、外壁、屋根、塗装、内装、サッシ、などなど、もちろん大工さんも含め、中心となる協力業者に参加してもらい、施主様にご紹介をさせて頂きます。

 

実際に、これらの業者さんは、竣工して住み始めたあとも、メンテナンスなどで引き続き顔を合わせる機会のある人たち。

 

だから、着工前にお会いして、人となりを知っていたら、安心して着工を迎えられますよね。

 

工事中も現場を見に行きやすいですよね。

 

職人さんだって、施主さんの顔を実際に見たら、しっかり施工するしかなくなります。

 

だから、忙しいみんなにお願いして、顔合わせします。


 

コロナで一時休止していたこともありますが、これまで建ててくれたオースタムの施主さんの多くから、

 

「絶対に続けたほうがいい!!」

 

という強い後押しをいただいて、継続しています。

 

 

狭い世界で暮らしている私たち。

 

オーナーさんと話している中で、

 

「この前、大工さんとばったりスーパーで合って立ち話したわよ。」

 

「ウチを工事した水道屋さん、道路向かいの工事に来てたよ。」

 

など、お話いただく事も間間あります。

 

そうやって覚えていてもらえるのって、私たちも嬉しいです。

 

お引渡しまでの関係にしないように。

 

お引渡し後、思い出に残るってだけじゃなく、建物そのものを通して、できるだけ関係がつながっていられるように。

 

今回も、お喜び頂けたようで何よりです。

 

 

 

hiroyuki

何を外注している会社か調べるのって面白い。

 

 

住宅建築の業界内で、一時期、「営業を外注化した方がイイ。」なんて風潮がありました。

 

自社内に「営業マン」を在籍させて、なんとかお客様に提案できるように育てるよりも、営業のプロに委託して自社の強みを伝えてもらった方が、お客様に響く。

 

当時、「面白いこと考える人がいるなぁ。うちには合わないけど。。。」と一蹴してしまって数年。

 

この方法は、ほとんど耳にしなくなりました。

 

 

この営業外注方式が思ったほどに広がらなかったのは、コストの問題なのか、人材の問題なのか、はたまた業界として新しい方式に手が伸びなかったのか、実際のところは分かりません。

 

ただ、「私が弊社には合わない。」と思った理由も大きな要因のひとつではないかと思います。

 

私が思った理由は、「思考を停止させる」ということ。

 

工務店を経営をしていて、何が難しいと感じるかというと、如何に興味をもってもらうか。

 

これは、工務店に限らず、服屋でも、料理やでも、家具やでも、お客様に向けて商売をしている会社であればどこも同じです。

 

自社を知ってもらうために、広告を打ったり、イベントをやったり、あの手この手を考えます。

 

更に、自社の強みとは何か、どんな方と価値観の共有ができるか、これからどの部分に力を入れていくか、考えます。

 

「当たり前のことでしょ?」そう思われる方がほとんどだと思います。

 

 

その当たり前を放棄してしまうのが、営業丸投げ。

 

自社の深堀りもできなくなるし、社員のスキルアップもできない。

 

結果、方針の調整もできずに、変化が小さくなりやすいのではないでしょうか。

 

つまり、長期的にリスクが高まって・・・

 

 

もちろん、うまく使っいいとこ取りができている建築会社もあるかもしれません。

 

例えば、コンビニのパスタやカレーがやたら名店とコラボするのは、もちろん目先の知名度による集客を目的にしていることもあるけれど、結構利益が少ないことも多いみたい。

 

今よりも先を見据えて、今後の商品開発に使用する情報を仕入れていることでよりよい自社製品を作ろうとしている。

 

住宅設計でもよくある話で、有名な設計士とコラボして、コツを学ぶ、そして自社のオリジナルに活かす。

 

集客がうまくいかず、最終的に建築士さんの下請中心になっている工務店さんもあるけれど、自力はめちゃくちゃあったりします。

 

 

実際に、家造りのすべてを1社で内包できるなんて会社は、ほぼ無くなりました。

 

自社で営設計し、申請し、基礎工事、木材をきざみ、大工事、電気、水道、屋根、外壁、板金、塗装、etc...

 

業者間の協力がなくては家は建ちません。

 

 

だからこそ、何を外注に出しているか知ると、その建築会社が見え方がかわってくるかもしれません。

 

設計を外注に出すのはなぜだろう。

 

私の家を設計するときも、外の人がするのかな?

 

大工さんは決まった人じゃないのかな?

 

着工してみないと誰が自分の家を建てくれるのか、わからないのかな?

 

エクステリアの提案は家のコンセプトと合わせて誰が行ってくれるのかな?

 

家を建てたあとはも、ちゃんとお付き合いしてくれるかな?

 

 

何を外注しているか、どんな外注の仕方か、知ってみるもの面白いですよ。

 

 

 

 

hiroyuki