シェフのこだわりレシピに指示できますか?

 

 

前回、「〜できますか?」という質問の仕方よりも、「できない事はありますか?」と聞いた方が、話が早いことを書きました。

※ブログ[「できますか?」って聞くのは無駄に等しい。]参照

 

もう少し詳しくとのリクエストがあったので、その続きをすこしだけ。

 

できない事を聞くと、こだわりが返ってくる。

 

ココで言う「できない」というのは、理由があるから「やらない」という事です。

 

 

例えば、「使いたい断熱材」があるお客様って、時々いらっしゃいます。

 

この場合、普段からその断熱材を使っている建築会社に依頼することが大事なんです。

 

その断熱材のメリットもデメリットも、正しい施工方法や組み合わせも、そしてどの程度の体感・性能が出るかも経験から理解しているからです。

 

そんな建築会社は、そこに「こだわり」があるから、それしか使わない。

 

なんて会社が多いです。

 

「プロなんだから、何だってうまく使えるでしょ?」と思うのは大間違い。

 

プロのシェフだって、こだわりのレシピをつくる為に、見えない所でどれだけの研究をしているか。

 

思いつきや、カンで素晴らしいレシピができる訳ではありません。

 

住宅の性能とて同じこと。

 

だからこそ、指定の断熱材を使用することが、家づくりの優先順位の上位であれば、その断熱材を標準で使用している建築会社を選択することが必須になります。

 

これは、プラン、外装、内装、造作、そういったすべての部分に言える事です。

 

ただし、残念ながら、「材料」というミニマムな部分に囚われすぎたことで、「暮らし方」という本来もっとも注目しなければならない部分が抜け落ちていることが、お客様と話していると感じることがあります。

 

新しい住まいで、どんな暮らしをしたいのか。

 

その材料が、ちゃんと施工されて、予定している性能が出せるか。

 

そして、その性能をより発揮できるプランと組み合わさって、想像している理想の暮らしを実現できるか。

 

「食材(材料)」単体では足りません。「お皿に並ぶ(暮らし)」までの完成形がつくれるか。

 

それがシェフのレシピ。

 

こだわりのレシピはカンタンには変わらないんです。

 

 

 

hiroyuki

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「できますか?」って聞くのは無駄に等しい。

 

 

建築会社には必ず得意分野と比較的そうでない分野が必ずあります。

 

例えば、超高気密高断熱の暖かい暮らしが作れるけど、比較的コストが高かったり、

 

逆に、安く作るのが得意だけど、性能が低かったり、

 

デザイン、設備、広さ、棟数、商圏、それぞれのパラメーターがあり、家を建てるご家族はそのパラメーターと自身の要望ができるだけマッチした建築会社を選択する必要があります。

 

では、建築会社を選定するときに、どんな質問をして得意分野を聞き出していけばいいでしょうか。

 

 

※ここから先は、ご自身たちの要望の優先順位がある程度決まっている方向けの内容です。

フワッとした状態で参考にすると、逆に訳が分からなくなるので、要注意です。

 

 

多くの方が、建築会社に質問をするときに、「〜はできますか?」という聞き方をします。

 

この質問、相手のスタイルがわかったあとの深堀として使うには、もちろん一般的なのですが、

 

初回見学など、建築会社を見定める時には、無駄に等しい質問です。

 

というのも、多くの建築会社の営業さんは、「できないと言うな!」という教育をされているケースが非常に多いのです。

 

そのため、お客様から「できますか?」と言われたら、「できますよ!」と帰ってくるのが普通です。

 

HEAT20クラスの断熱の住宅を建てた事がない建築会社でも、「できますか?」と聞かれれば、「できますよ!」と言うし、

 

「C値0.5切れますか?」と聞かれて、やったことが無くても「できますよ!」と営業さんは答えます。

 

もちろん、すべてではありません。誠実な会社もあるでしょう。

 

しかし、まだまだ、こだわりの少ない住宅建築会社が多いのも事実。

 

「なんでもできます!」と胸を張っていってしまう建築会社はまだまだ多いのです。

 

以前にもブログで書いたように、(※ブログ:「できない」ことがあります。)

「何でもできます」、「何でも得意です」というのは、

「こだわりがありません」、「専門分野がありません」と言っているのと同義です。

 

 

それであれば、逆にこう聞いてみてください。

 

 

「できない事はありますか?」

 

 

必ず、建築会社のこだわりが返ってきます。

 

できない事って、こだわりの裏返しなんです。

 

なんでも屋さんは、「ありません!」と答えるかもしれませんね。

 

ご自身の要望の方向性が見定まっている方は、これを聞くと、その建築会社の方向性や自身の考えとマッチしているか、ピンとくるかもしれません。

 

そうして、自分たちに合いそうだと感じたら、「できること」をより深堀りしていけばいいのです。

 

 

間違いのない家づくりは、なんでも屋ではなく、こだわりのあるパートナー探しから始まります。

 

建築会社を深く知るための、質問方法、使ってみてください。

 

 

 

hiroyuki

 

 

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「広い」家と「より広く感じる」家。

見学会でよく言われるのが、

 

「広いですねー」の一言。

 

床面積をお伝えすると、Σ(゚Д゚) って顔をされる。

 

そして、「すっごく広く感じますね!」。

 

そう、この「広く感じる」のって、とても大事なこと。

 

今日はそこにフォーカスしてみましょう。

 

 

家づくりをするにあたり、広さはとても重要な要素です。

 

某ハウスメーカーのCMでも、天井が高いことを売りにしたり、展示場では実際にひろーい空間を見せたりと、物理的な広さアピールに余念がありません。

 

しかし、「極端な広さは必要ない」と仰るお客様と話すことがとても多くなりました。

 

そう仰る理由としては、

 

限られた広さの土地、限られた予算、お掃除を含む家事の手間。

 

そして何と言っても、冷暖房の問題や光熱費。

 

家を単純に、広くすることへのデメリットをしっかり理解されている方が多くなった印象です。

 

 

とは言っても、狭くていいかと言われれば、そんなことはありませんよね。

 

だからこそ、より広く「感じる」空間づくりが重要になります。

 

 

では、床面積に対して、「より広く感じる」家をつくるポイントはどこにあるのでしょうか。

 

こまかい手法はたくさんありますが、とってもわかりやすいのが、この3つではないでしょうか。

 

 

ゞ間をつなげよう

 

 

当り前の話ですが、20帖のLDK空間を、LD15帖+K5帖の2部屋に間仕切ったら、同じ広さでも後者の方が狭く感じてしまいますよね。広く感じるには、空間を仕切らず、つなげていくことがポイントです。

家族構成などにもよりますが、対面キッチンはキッチン部分が部屋の区切りと無意識に感じてしまうため、壁付けにした方がより広く感じる事が出来ます。

 

 

⊂さくてもつなげよう。

 

 

仮に仕切る必要がどうしてもある、水回りや、WICなどは、壁を天井伝いに一部開口してあげます。

広い空間から見ても、奥行感がかなり広がります。

更に小さい空間側からみても、劇的に抜け感が広がり、効果はてきめんです。

リビングから廊下へのつながりも、ドアを失くすだけで、奥行き感が段違いになります。

 

 

メリハリをつくろう

 

 

広く見せたいがために、吹き抜けや勾配天井を使うことは、とても多いのですが、より広く体感するためには、演出が必要です。

少し低い天井から吹き抜けへ。少し狭い通路から抜け感のある空間へ。と空間のメリハリがあるとより協調されます。

地平線の近くにある月が大きく見えるのは、対比するものがあるからだと言われます。

同じように、高さや広さが対比できる演出があると、同じ空間でもより広く感じる事が出来ます。

 

 

さて、もうお気づきの方もいらっしゃるかもしませんが、この3点、重大な弱点があります。

 

それは、温度。

 

空間をこれでもかと繋げていくと、部屋ごとでの冷暖房は意味をなさなくなります。

 

「吹き抜けやリビング階段を作ると、寒くなるのでやめた方が良い」って言われた話、つい先日も聞いたばかり。

 

実際、吹き抜けやリビング階段が悪いのではなく、提案する建物の性能が悪いだけです。

 

 

さて、話を戻しますが、個別での冷暖房が難しいという事は、全館空調を前提とした家づくりが必要という事です。

 

床面積が小さくても「広く感じるね。」と言われる建物は、全館空調であることが多いはずです。

 

まさか、それを無視して、空間をつなげているなんてことは・・・

 

 

家族が暮らす場所だからこそ、空間設計と温熱環境ってとても密接な関係にあります。

 

どちらか片方がかけても、満足な暮らしには程遠くなってしまいます。

 

全館空調を4つ目のポイントとして抑えた上で、

 

「より広く感じる」家にしてみては?

 

 

 

hiroyuki

 

 

 

 

 

もう一度言おう、高気密高断熱は生活の選択肢を広げてくれるんだ!

 

 

スギ花粉という言葉を使いたくないくらい、花粉全盛の季節となりました。

 

こんな時期、皆さんはどんな暮らしをしていますか?

 

洗濯物は屋外に干せますか?

 

サッシ廻りのお掃除は万全ですか?

 

 

ここ数年、私も徐々に花粉の影響でこの時期喉ヤラレルようになりました。

 

とは言っても、私の自宅は高気密・高断熱、窓を開けなくてもいい暮らし。

 

洗濯物は一年中、部屋干しでOK。

 

 

なんて、自慢げにご説明していると、意外と多くの方に勘違いをさせてしまいます。

 

やっぱり多いのは「高気密・高断熱って、窓開けちゃいけないんでしょ?」

 

実は、先日も聞かれました。

 

 

そう、この思い込みが、「なんだか閉塞感がありそう」とか、「息苦しそう」なんてイメージを与えてしまうんですよね。

 

これまでブログで何度か書いていますが、改めてちゃんと言います。

 

 

「高気密・高断熱は生活の選択肢を広げてくれるんだ!」

 

 

 

窓を開けてはいけないというのではなく、窓を開けなくても快適に暮らせるだけです。

 

花粉症がないご家族は、春や秋の気候が良い時期は、ドンドン窓を開けてください。

 

寒い冬や暑い夏は、窓なんて開けない方が快適ですよね?

 

それでも開けたいご家族は開けても構いません。

 

生活の仕方に、窓を開けない暮らしという選択肢が増えるんです。

 

 

私自身そうだったように、花粉症なんていつ発症するかわかりません。

 

なってから、家を気密化できる方はごく少数。

 

壁を剥がして、気密・断熱工事するのは結構大きな出費です。

 

花粉症なんて、国民病みたいなもの。新築するなら対策しておいて損はないですよね。

 

もちろん、花粉の話だけでなく、高気密・高断熱・全館空調・調湿までできちゃうと、暮らし方がガラリとラクチンな方へとシフトできます。

 

掃除、洗濯といった家事がラクになるなんて当たり前。

 

朝起きる・布団で眠る、実はそんな単純なことが変わるんです。

 

家の中で着る服、布団の量、何なら、お湯を使う量すら。

 

でも、変えたくなければ、自身で温度管理をして変えないという選択肢もアリ。

 

 

 

ライフスタイルは、年齢、家族構成によって変わるもの、そして皆平等に歳と共に健康リスクが増えます。

 

そんな沢山のリスクから身を守る、シェルターとしての選択肢が家にはあってもいいとおもいませんか?

 

 

ちなみに、宇都宮で高気密・高断熱って、このくらいの数字からは欲しいんじゃないかな。

 

断熱は Ua値 0.48w/m2k (HEAT20 G1)

気密は C値 0.5cm2/m2

 

 

 

内容が関連する過去のブログのリンク貼っておきます。

ご興味ある方は是非、読んでみてくださいね。

 

・子供部屋が南はもう古い?

 

・すべてが変わる?

 

・バルコニーの価値が変わる時代。

 

・毎回聞かれる高気密住宅の誤解

 

・快適だと家から出なくなる?

 

 

 

hiroyuki

ママは意外と知っている!!

 

 

このところ、見学会で話している内容への反応に驚いています。

 

と言うのも、2018年にWHO(世界保健機関)が発表した「住宅と健康に関するガイドライン」について。

 

中でも第4章では、

 

「健康被害から居住者を守るために室内温度は十分に暖かくするべきである。

 冬季、一般人の健康を保護するために18℃の室温がバランスが取れている。」

 

という事を強く推奨し、更に注釈では、

 

「健康的に暮らすには、最低ラインの温度が18℃が広く受け入れらている。」

「更に、高齢者、こども、慢性の持病、特に心肺疾患を持つ場合、18度以上の室温が必要。」

と記述されています。

 

この話を、見学会などでお客様にすると、意外と多くの特にママ達から、

 

「そうなんですよねぇ!」

 

って、反応が返ってくるんです。

 

流石、ママ達は子供の健康について、しっかりとアンテナを張っているなと驚かされます。

 

このガイドラインの内容について、ハウスメーカーに勤めている友人に話を振ってみましたが、まったく知りませんでした。

 

もちろん、住宅の温熱環境が得意でない建築会社さんは口が裂けても、話すことはないでしょうけど。

 

 

さて、最近の話題ですと、北九州市の産業医科大学 藤野善久教授の研究によると、

 

子供の寝室での暖房使用と感染症との関係を調べるため、福岡県の暖房を使う12歳以下の子供156人と、使わない子供155人の計311人を対象に調査。平成30年12月から31年2月までの3カ月間の風邪や発熱の発症状況を比較した。結果、暖房を使った子供は、使わない子供と比べて、3回以上風邪をひくリスクが0・23倍と小さいことが分かった。3日以上の発熱は0・27倍、インフルエンザの発症は0・55倍だった。」と発表。

これにより、藤野教授は「暖かい部屋にいることで免疫の低下を防ぐことができたとみており「新型コロナウイルスによる肺炎を含む冬の呼吸器感染症の予防に役立つのではないか」と話している。(SankeiBiz 2020.2.29より転載)

 

という、記事が出たばかり。

 

つまるところ、子供の部屋を暖かくすれば、子供が風邪をひくリスクが1/4になるって話です。

 

 

「子供は風の子」なんて昔は言われていましたが、

 

「子供は人の子、あんたの子」。

 

未成年の寒さによる免疫力の低下は、親の責任です。

 

愛する我が子のためにも、先を見据えたら年老いる自分のためにも。

 

家には寒さから身を守るシェルターとしての機能をしっかり持たせなきゃいけません。

 

 

最近のママ達は、意外とパパよりも家の温熱環境を考えている。

 

スゴイ進歩です。10年前には考えられませんでした。

 

とは言え、それだけ多くのママが寒い家の家事や子供の健康被害に苦労しているという結果でしょう。

 

真面目に考えたら、そこからちゃんと作るのが、住宅建築のキホンですよね。

 

日本の住宅建築、ちゃんとしようよ。

 

 

 

 

hiroyuki